代表中間報告2009年9月
2009年9月19日 by KISK事務局
健康医療市民会議第18回(9月)定例会
中間報告
21・9・17
梶 原
Ⅰ. 2年間の回顧と今後の展望そしてお願い
1 これまでの実績
我々の健康医療市民会議(KISK)は、一昨年・平成19年(2007年)10月、試行的に六本木・国際文化会館にて小川真誠・心身機能活性療法指導士会理事長の講演「認知症の改善について」でスタートし、翌平成20年(2008年)4月、武藤徹一郎・がん研有明病院名誉院長の講演「がん治療最前線」で正式に発足し、以来、毎月多くの講師の先生方から貴重なお話を伺い、患者・市民として健康・医療に関する有益な「知識・情報を収得・共有」することができました。
また、もう一つの当市民会議の事業の柱である「医療改革」を進めるため「医療改革懇談会」(座長・大竹美喜・アフラック最高顧問)を設け、関係国会議員、医療側、市民側三者に有力マスメディア・アドバイザーを加え、20年5月以降毎月会合を重ねて、その成果を平成20年年8月には「医師不足対策」「メディカルスクールの創設」にまとめ関係方面に提言し、本年5月には総選挙を控えて「抜本的医療改革緊急提言」をまとめ各政党幹部に実現を要請し、自民、公明、民主の各党は東京都都議選および衆議院選挙におけるマニフェストに「医療改革国民会議」の設置を始め提言内容を具体化されました。
試行期間を含め当市民会議の活動が2年を経過しようとしています。これまでの会員の皆様のご協力に感謝しながら、過去の実績を点検し、今後の展開を考える時ではないかと考えます。
2 意見・要望の提出依頼
先の総選挙により歴史的な政権交代が実現し、新たな政治主導・市民政治が始まろうとしております。市民が自覚し立ち上がらないと真の改革は成功しません。現在および今後の情勢からして我々が意図した当市民会議の社会的使命は益々重要となりつつあります。会員の皆様におかれましては、当市民会議の維持・発展のため、また会員のみならず広く患者・市民の生命・生活を守るため倍旧のご理解ご協力を賜りたいと存じます。
つきましては、この際、下記の点につき会員の皆様のご意見ご要望を事務局までお寄せいただければ幸いに存じます。ご意見ご要望を糧に当市民会議を更に意義あるものとして参りたいと存じます。
(1)定例会の開催について
今までの形で継続してよいか(開催日時、場所等)。改善点があれば、どのような点か。
定例会後、講師と会員有志との交流会を設けてきたが、そのままでいいか。
当面の重点を、がん、脳卒中・心筋梗塞、認知症の3点としてきたが、当分は、それでいいか。
「ドクターのワンポイント・レッスン」は継続すべきか。
今後、希望する講師はあるか。
会員の体験談を増やすべきか。
(2)医療改革について
<1>「医療改革懇談会」(三者会)は現状でいいか。
<2>市民側の委員として参加する希望はあるか。
<3>医療側委員として招くべき専門家があれば、教えてください。
<4>今後、マニフェストに基づき政府で「医療改革国民会議」(仮称)が設けられることとなるが、提唱者として当市民会議が中心となって国民会議のあり方、審議すべきテーマ等について進言することとなる。それについて提案があれば文書で提出してください。医師不足対策など一般的な課題のほか次のような課題も検討対象となると考えます。
・患者・市民側の治療・予防の選択肢の拡大(統合医療)
・認知症対策(心身機能活性療法等)
・弱者・少数派(難病対策)
・予防・未病対策の重点化(保健点数等)
・患者・市民側の権利と責任(患者権利宣言等)
(3)患者・市民の自衛策について
<1>「理想農法」の実践
「医食同源」の見地から本年1月より毎月、全国各地の技術者、生産者、販売関係者、市民側等が集まり、日本ヘルス協会が事務局となり「理想農法研究会」(会長・当市民会議代表・梶原拓、座長・日本土壌協会会長・東京大学名誉教授・松本聡)を開催してきました。その成果を踏まえ次の事業を進めますので、ご要望があれば文書で提出してください
A 株式会社「理想農法」(仮称)の設立
生産者への技術・資機材の斡旋・仲介
消費者の立場からの評価
生産物の販売の斡旋・仲介
*「理想農法」 土壌汚染の排除、無農薬栽培、有機肥料、天日栽培等により安全・安心・新鮮・栄養・美味・旬・値打ちの農作物を生産・販売し、患者・市民の「医食同源」のニーズに応えることを理想とする。
B 産直市場の開設
当研究会会員・白石真一・千葉農園代表取締役と提携し、千葉県富津市(東京湾横断道路出口付近)にて理想農法グループの産直市場を開設(来年5月連休前オープン予定)。 当市民会議会員に優先的配慮。
C 市民農園の開設
同じく白石氏と連携し、同氏所有の農地(木更津市30ha、君津市100ヘクタール)にて理想農法を実践し、同時に当市民会議会員を主に「市民農園」として活用する。
<2>「すぐれもの」の評価と普及
これまで「すぐれもの評価委員会」(委員長・中島健一郎、副委員長・榊原節子)で健康食品等の評価を試行してきましたが、その実績を活かし、別途、「ユーザーズ・コンサルティング・センター」(UCC)(仮称)ですぐれた健康食品・健康機器等(安全・安心・効果・価格・苦情処理)のメニューを取り揃え、会員に紹介・斡旋することを検討しています。
このセンターでは、当市民会議活動を通じ一定の評価を得たクリニック等と連携をしていきたい考えです。
<3>(株)「国際介護予防センター」の創設
当会議では、認知症の改善策について、一昨年10月の小川真誠・心身機能活性療法指導士会理事長の講演を契機に活動を進めてきましたが、このたび心身機能活性療法の普及を図るため、会員有志により(株)「国際介護予防センター」(会長・梶原拓、社長・小川真誠)を設立する運びとなりました。
同社では全国に一定の報酬を得て認知症、脳梗塞後遺症、うつ病および自閉症に悩む方々の症状を改善するセンターを配置する計画です。グループホームの活用も考えています。
また、当面、国内の施設不足のため台湾や中国・上海と連携するプロジェクトを進めます。特に近く台湾の施設への患者・家族の滞在・改善ツアーへの募集活動に入ります。
Ⅱ. 近々の定例会について
前回は・・・
前回、第17回(8月)定例会は、佐野厚生総合病院の内藤真礼生先生から「水素の医学的効用について」のお話を聞きました。水素は燃料としても大きな注目を浴びていますが、医学的にも、もっとも優れた抗酸化物質として大きな注目を浴びていること、すでに多くの臨床例により、生活習慣病その他の多くの病気に有効であるというお話を聞きました。また、ドクターのワンポイント・レッスンのコーナーでは、生活習慣病シリーズの3回目として、おなじみの久野則一先生から心臓血管障害をテーマに、円滑な血液循環の重要性とか、ミミズの素晴らしさなどのお話もありました。
本日は・・・
さて、本日9月の定例会は患者の側からのお話です。今日ご紹介する中山武さんは胃ガンが、1981年と言いますからもう28年・・・30年近くも前に見つかり、自ら、心の改善と食事の改善という方法で克服された経験をお持ちですが、その経験を基に名古屋を基点に「いずみの会」というガン患者の会を1990年に設立、運営されています。その克服術が、数多くの成功例により、全国のガン患者に勇気を与えておられます。また、今回、ドクターのワンポイント・レッスンは、久野先生の4回目で、久野先生の最終回、今までのレッスンに感謝の至りですが、今回は特に無理に他の予定を変更してお話して頂くようお願いしました。テーマは生活習慣病の総集編です。今回、久野先生とお付き合いのあるエンチーム㈱さんと言う会社のご厚意で久野先生の著書「健康羅針盤」を今回ご参加の皆様にプレゼントさせていただきました。アドバイスがいっぱいあり、特に今までレッスンを休んだ方にはとてもいいプレゼントです。
次回は・・・
さて、次回10月ですが、20日の火曜日です。初めて、代々木の会議室を借りて行います。今回は、ちょっと趣向を変えて、お世話になっている顧問の先生方に皆様の個別の健康相談をお願いしました。今日お話頂く久野先生、司会でおなじみの小山先生、その10月定例会からドクターのワンポイント・レッスンを担当して頂く横倉恒雄先生に皆様あるいはご家族等の健康についてのご相談を受けて頂きます。また、機械による健康診断も、脳障害の未病発見に使われる「重心動揺計」とか、本格的な体成分分析器なども用意して皆様の健康チェックをします。横倉先生は、内科婦人科がご専門ですが、脳科学に基づくアプローチをされていて、第1回目として「疲弊脳とは」というテーマでお話を聞くことになっています。詳しくは今月末発行の10月会報をご覧の上、ぜひ、ご参加ください。
以降は・・・
11月は17日(火)(以前、18日水曜日とお伝えしましたが変更します)の予定ですが、まだ、会場は決まっていません。12月は16日(水)の予定で、昨年同様、懇親会を予定しています。
以上
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