市民本位の健康医療に向けて

第19回(10月)定例会 報告(メモ)

2009年10月22日 by KISK事務局  


10月の定例会は初めて会場を代々木のTKP代々木ビジネスセンターを借りて実施しました。Part 1が先生にお願いして健康相談と業者さんのご協力を得て健康測定機器による健康診断。Part2が、代表の中間報告、横倉先生のワンポイント・レッスンなどでした。
<健康相談>
小山先生(歯科)、久野先生(内科)、横倉先生(内科)の3先生にご奉仕頂き、それぞれ希望者全員10名~5名の会員(患者)の健康相談を受けて頂きました。相談内容については「個人情報」、それぞれの会員と先生のみが知るところでありますが、時間管理は難しく、90分の時間ではこの人数がやっとという印象です。ご相談された会員の方、もし、この企画などに関してコメント等ございましたら事務局までどうぞ。Part2において、梶原代表から一言久野先生のマインズタワークリニックの紹介・・・最新設備を備えた素晴らしいクリニック・・・がありました。また、小山先生からご自身のサンデンタルクリニックの方針として、歯は体全体の健康と大いに関係があることを意識し、患者は自分自身のことをもっと知った方がよいのではというアドバイスがありました。  MOV10C.MOD_000010124

<健康チェック>
いつも定例会の始まる前に1、2項目細々とやっていた健康測定機器による健康チェックを、今回は計8社・団体のご協力を得て、正規の時間として90分かけて実施。今回は、脳の健康(めまい・平衡感覚など)を調べる重心動揺計(診療報酬250点=2500円)とか、本格的な体成分分析、唾液による酸化還元電位検査など初めての検査も導入。どの検査項目も15~20名程度の受診者となりました。 5項目の検査につきもっとも優秀な成績だった方にはパラグアイ産のマカダミアナッツ(サラダコスモ㈱様協力)をプレゼントしました。成績優秀の皆様は、ストレスの少ない伊東絵美奈先生、肌年齢が若い恒松和夫様、体脂肪わずか13.7%の横倉恒雄先生、唾液の還元度がよい前田國彦様、脳の健康度良好な増田芳太郎様の方々です。この結果に甘んじず、ゆめゆめ油断なさらぬよう今後もご努力ください。また、幸いにして、どの検査でもそんなにひどい結果を出された方はおられなかったようですが、やはり改善努力は必要のようです。
また、はるばる九州から来て頂いた㈱オーワメディカル様初め、㈱ポインターメディカル様、㈱シグマ・パル様、ら・べるびぃ㈱様、アニマ㈱様、日本心身機能活性療法指導士会様、㈱ビバセル様、中尾恵里様各社に、今回のイベントへのご協力に対し、心よりお礼申し上げます。

< ドクターのワンポイン・トレッスン「脳の健康が体を健康にする」シリーズ1「疲弊脳とは」横倉恒雄・健人会横倉クリニック理事長医学博士(内科・心診内科・婦人科・生活習慣病一般)
前半の会員健康相談に続いての御登場。「脳科学からみた健康」の表示でご講演が。配布された「脳健幸度テスト」20問「身体が軽く感じる」等と「脳疲弊度テスト」15問「気持が沈み憂鬱」等に答えを記入しその合計の差で「脳力検定」を。得点により「元気プログラム」や「五感療法」、健康外来、受診、薬物療法の組合せ段階が示されます。人間は何億年をかけて脳が発達し五感で生きる能力、環境順応力等を持ち生命力のある者のみ生存。現在、社会は豊かで、身体を動かさなくても生きられ、美味を身近に食せられ、筋力の低下や抵抗力の低下、生活習慣病等で「健康づくり」をしなければならない人類史上初めて「退化の時代」に突入している。人の脳は、理性や感性で認識や評価決定をする「人間の脳」の「大脳新皮質」・喜怒哀楽や食欲性欲の動物の本能「大脳辺縁系」・食や自律神経や内分泌の生命現象の管制塔の原始脳「間脳」により心身の機能を調節。自然環境や社会状況の中での日常生活で急性や慢性のストレスがあると五感で感じ、間脳を通じ行動・情動・自立反応が惹起。交感神経が緊張状態となり血管収縮で血圧上昇、気管支拡張で呼吸促進、腸の蠕動運動抑制で高血糖値等の「警告反応期」に。これに対応しエネルギーの補充がなされる「抵抗期」で防御として副交感神経が作動。休む・寝る・食べることでリラックスし「元気プログラム」が作動し「健幸脳」になる可逆可能。しかし抵抗期に過大なストレスや長期化があると、自律神経の交感神経と副交感神経は働き続け緊張状態がエスカレートする「疲弊期」で不可逆性なら「疲弊プログラム」に。肥満・生活習慣病・自立神経失調・うつ病等の「疲弊脳」に。このようにストレスがあっても五感療法で大脳皮質に余裕があれば元気プログラムで「快」を感じ「健幸脳」に、過剰ストレスで余裕がないと「不快」のままで「疲弊脳」に。予防医学も従来型の指導では、疲弊プログラム段階の食行動の異常・生活習慣の歪み・身体精神の異常等が生じた時期に行なわれているが、「五感療法」は疲弊プログラムに入る前の段階で大脳皮質・辺縁系・間脳に働きかけ「元気プログラム」による生きる能力の回復で健康体となるよう対応するもの。疲れやすい・イライラする・寝つきが悪い・便秘気味・体重が増えた等の症状があるときは、一日の「快と不快」を表に書いてみることも大切。との、脳の基礎と疲弊脳についての力強いお話に会場の拍手喝采。梶原代表の「人間は退化している」ことへの対応はとの質問には、あたりまえの生活、自然との接触等が大切とのお答えがありました。

Enter Google AdSense Code Here

Comments

Comments are closed.