市民本位の健康医療に向けて

第20回(11月)定例会報告(メモ)

2009年11月25日 by KISK事務局  


第20回(11月)定例会報告(メモ)
(21年11月17日(火)南青山・国際医療福祉大学大学院 東京サテライトキャンパス)

1「西野流呼吸法の実習指導」講座 西野塾指導員・石井雅子先生

本年5月は西野皓三先生から「氣の科学検証と細胞活性」の講演。「人の生命エネルギーは呼吸と食事から。呼吸には酸素とCO2を交換する外呼吸と体内の細胞に酸素を供給する内呼吸(細胞呼吸)があり、60兆個の細胞の全てをフル稼働させ生命エネルギーを高める。細胞呼吸の主役はミトコンドリアで、この呼吸法を体得すれば、全身の細胞の知(身体知)が働き、全身に生命エネルギーが充満。健康・老化防止・若返りへ」とのお話でしたが、
今回はその実践編のご指導。幅広い実践研鑽の経験をもたれ、すらりとした柔らかで暖かい雰囲気の石井先生のお話と実技指導が始まります。西野流の基本認識の「若々しく美しく元気で」を求める「呼吸法」で、骨密度や身体知が向上し家庭や職場の人間関係もすごく良好になり、心身ともに楽しくなる。実践が大切で、ゆったりとし、心地よい雰囲気でやる。緊張や無理はしない。道具は一切使わない。会場の参加者全員が一緒に実践。
(その一)「呼吸法」の練習、鼻で吸って、口を緩めて吐く。先ずは椅子に座ったままの練習。頬を緩め、両手を丹田(下腹)に添えて、口からナガーク息を吐く。エネルギーが充足している意識で暖かさを感じつつ、足の裏に向かって気の精を集中させて吐きぬく。全身を回し、体を動かしねじりながらの細胞呼吸を。吐ききることが大切。吸うは自然に。
(その二)次いで全員立ちあがって「足芯呼吸」練習。「百会(頭頂)」、「丹田(下腹)」、「足芯(足裏)」がポイント。大地・床に着けた足裏から気・エネルギーを意識と鼻呼吸で丹田に吸い上げ、肛門の裏を通って背骨の後ろを百会まで上げ、一旦気をそこに止める。そして前身側を通して気を丹田に下ろし、足芯に口呼吸で噴き下ろす。一分、二分とユックリ繰り返す。小学1年生から80歳90歳までみんな同じ方法で。
(その三)「天遊」・天真爛漫な子どもが無心に天に遊ぶような、のびのびとした気持で。足は肩幅に開き、身体を緩め直立。両手で誘導し下に体を曲げ床に手を着ける感じで静かに「足芯呼吸」で口から吐く。足芯呼吸でゆっくりと鼻から息と気を吸い込む、両手を徐々に上に上げながら丹田、肛門、背中を通って百会に吸上げ両手は頭上に伸ばす。軽く息を止め、次いで、気と息を前身側を通し丹田に下ろし、足裏に向かって吐く。
(その四)「華輪」・身体を細胞レベルまで緩め無重力空間を遊泳する感じで、上半身は空・下半身は心地よい充実感が感じられるよう全身を緩め、両手を左右の後ろに振り、体を廻しながら「呼吸」を続ける。丹田を中心にゆったりと全身をねじりながら呼吸。手を斜め上で数回廻し、次いで横で回し、次いで斜め下で回す、「上中下」の順番で数回ずつ行なう。体の軸がずれないようにして、「ゆるめて」「ねじりながら」の呼吸がポイント。
次にこの呼吸の生命エネルギーを相手と手の甲でのコミュニケーションで増幅させる「対気」の実演画像のご説明。西野先生と女性6-7人が対峙しての対気で一番後ろの人から後ろに飛ばされていく映像。40億年前に生物か誕生し30億年前の水生動物は「えら呼吸」、3.5億年前に両生類が陸に上がり「肺呼吸」に。これは大変な変化で、人間は肺呼吸を自分で改善できる。「生きることは楽しく、楽しく生きている」。細胞は3年毎に再生し、一生に50回で、150年の生存が可能。西野流呼吸法で、「ときめき」を大切にし100歳青春を目指しましょう。と。実践練習でエネルギーが溢れる会員の拍手が続きます。会場からの「対気の場合、西野先生と他の先生とは影響がちがうか」「運動中に息が続かなくなったときは」「西野塾で練習するには」との質問には「西野先生の気の力はすごい」「吐ききり、そこで息が止まれば、続けて鼻から息を吸い継続すればよい」「青山の西野塾に連絡あれば、いつでも練習参加の申し込み受け付け、その日からも可能」とのお話がありました。

2 「脳の健康が体を健康にするシリーズ2・五感療法」(ドクターのワンポイン・トレッスン)
横倉クリニック理事長・横倉恒雄先生

先月の「脳科学からみた健康」に続く第二弾。私は学生時代に運動部所属・体重65kg・身長172cm。10年後体重80kg・中性脂肪1250(参考値150-30)。これは大変と運動する・6月後に74kg・800となり、さらに運動継続10年後に68kg・200となり、その後「快食療法」の実践で6月後に体重63kg・中性脂肪80となった。今58kg。我々の脳は「人間の脳・大脳新皮質」「動物の脳・大脳辺縁系」「原始脳・生命現象の管制塔・間脳」により心身の機能を調節。ストレスがあると「五感(視覚聴覚味覚臭覚触覚)」により情報が大脳皮質(最終的には扁桃体の快不快判断を経て間脳に)及び間脳に。生命維持機能が働き、行動・情動・自立反応を。大脳新皮質に余裕があれば「快」で元気プログラムが動き「健幸脳」に。過剰ストレスで余裕がないと「不快」で疲弊プログラムが動き「疲弊脳」に。この際の脳の「良い支え」として「五感療法」が寄与。健康づくりは「腹八分・栄養バランス・適度運動・適度休養・規則正しい生活」と言われるが具体的内容は不明。自分の体は自分が一番知っており、医者の言葉もきかないのが大切な場合もある。医師が自分の立場で発言することもある。「よ」の法則、余裕と余白が大切。従来型の予防医学は、疲労による食行動の異常・生活習慣の歪み・体精神の異常の段階で行なわれ、さらに不健康体・肥満・メタボ・生活習慣病の段階で「医療」実践。五感療法はこれらの前の段階で大脳皮質・辺縁系・間脳に働きかけ、「よ」の三快則(爽快・愉快・健幸快)で元気プログラムを発動し生きる脳力の回復で健康体へと導く努力。真の健康づくりとは人の核(脳・生きる基本)を呼び起こし奮い立たせる、これが「五感療法」。味覚・快食療法、肌感・タッチセラピー、響感・サウンドセラピー、香感・香りの風空間・景感・アートセラピーと五感を使い健康を目指す。「生活習慣で自ら快適を実践し、自然に美しく魅力的に向上」「快適なことを日々の生活習慣で続ける」「自分の快適が自然と周囲の環境にも調和」の実践。日常の五感テーマは「一日一分一感」「一感テーマで散歩」「第六感の効果」「五感の快適スイッチを朝昼夜に」。朝は窓を開け陽射しと
空気と風・昼の仕事家事は遊ぶ心・夜は100%自由空間で寄り道や快食や趣味等々を。次は「快食療法」。と。会場は講演の緊張から解放され拍手喝采。

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