~自然治癒力と自己治癒力(未定稿)~ H23.12.20 健康医療市民会議定例会配付資料
2011年12月22日 by KISK事務局
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「21世紀市民の常識」
第4 健康・医療「病氣は自分で治す」
~自然治癒力と自己治癒力(未定稿)~
健康医療市民会議 代表 梶原 拓
1(「自然治癒力」が基礎)
西洋医学の祖といわれる古代ギリシャの医学者・ヒポクラテスは「病氣は医者が治すのではなく患者自身が治すのだ」「自然治癒力Vis Medicatrix Naturalwoを崇めよ」と述べている。
医療を建物に例えると、西洋医学、東洋医学、民間療法など平屋から高層まで各種あるが、基礎・土台を固めておかないと崩れてしまう。この基礎・土台に当たるのが、「自然治癒力」である。生物全般には「自己修復力」があり、人間には「免疫力」(細胞の自然免役力、白血球の獲得免役力)が備わっている。更に感情、意思、行動が加わり「自己治癒力」も働く。
2 (患者には「論より証拠」)
現在の日本の医療は、西洋医学、保険診療、縦割り診療科目の枠に縛られ、真に患者側が求める医療サービスが受けられない状況にある。患者側としては「論より証拠」で「結果がすべて」「どんな方法でも治ればいい」ということ。患者側として「理想の医療」とは
1 必ず治る
2 直ぐ治る
3 痛くない
4 お金がかからない
これら4点に尽きる。しかし現実は、制度や慣習、既得権益などに拘束されて限定された医療サービスしか受けられない。このため助かるべき命も救われていない。
最近、補完・代替医療とか統合医療が必要だと言われ始めているが、国の政策や制度の上には殆ど反映されていない。いろいろ「現状維持」の理屈が言われるが「政・官・学・業」の既得権益擁護の姿勢が背後で見え隠れしている。国民、市民、患者、家族の命を守る強い情熱や姿勢は見えない。
3 (西洋医学の功績と限界)
西洋医学は、主に検査・診断、救急医療、外傷、感染症の治療に大きな成果を挙げてきた。その功績は素晴らしいものがあるものの、欠陥もある。先に述べた「自然治癒力」の無視、「対症療法」の限界、専門化の行き過ぎ、心身全体の観察能力がないなど、がんなどや難病の治療を通じて問題点が露呈されつつある。患者側としては、早く患者本位の医療に政策や制度を改革して欲しいが、現実の目先の政局に追われる政党政治には多くは期待できそうもない。したがって、結局は、最大の被害者である患者側市民が自分で自分を守る自衛態勢を強化するほかない。先ず、我々が学習すべきことは
1 西洋医学の長所と短所を認識すること。西洋医学が万能と錯覚しなこと。
2 健康保険の保険診療以外にも多くの有効な治療法があると知ること。
3 信頼できる患者側市民の体験情報(体験的エビデンス)から学ぶこと。
以上のような観点から、「病氣は自分で治す」というテーマで学習したところ、自然から授けられた「自然治癒力」は偉大で、更に人間の特権である意志と行動を加えた「自己治癒力」も大きな力があるいうことが明らかになってきました。
4 (同調か反逆か)(予防と発病の法則)
学問的な精度は別にして、患者側市民の立場から、概括的に考えると、病氣は「与えられた環境・条件への同調か反逆か」によって決まる。その「反逆のストレス」で発病し「順応への同調」で治癒するという仮説が成り立つ。現代物理学では、宇宙の全ての物質の究極は「振動」だと言われている。人体の全ての臓器にも固有の周波数がある。それぞれの振動の周波数、波動、リズムが相互に同調するかどうか、共振するかどうかで、その物質あるいは関連する非物質の状況が規定されてくる、という大胆な仮説であるが、理論的にはともかく、これでいろんな説をまとめやすいという利点がある。別の考えでも実行する段階では方法論において大差がない。患者側市民として必要なものは「科学的エビデンス」よりも「体験的エビデンス」「論より証拠」「実用性」にある。
5 (病氣を呼ぶか呼ばないかの五原則)
我々一人一人は、「自然の摂理」「人体メカニズム」「人間集団」「本来の自己」「宇宙の原理」の五つに支配され、それらから脱け出すことはできない。人間は「自然」(地球)の一部、「人体」は人類共通で、かつ、民族、種族の特色を持つ、そして、それぞれ「人間集団」,地域社会、家族の一員でもある。また自分自身は「本来の自己」(遺伝子)にコントロールされ、一方では、「宇宙」の一部として、その法則に従っている。それらへの同調か反逆かによって、プラス・マイナスの影響を受け、人間個人の治癒力、特に免役力、すなわち細胞の「自然免役力」と白血球の「獲得免役力」の強弱が左右される。それで病氣を予防できるか、発病するか、重くなるか、治るか、再発するかが決まってくる。それは個人個人の意識、生活態度、生活習慣次第である。病氣は自分で作り出したものであり、お医者様」へ「お任せ」では治らない。患者が自覚して自然治癒力や自己治癒力を発揮しなければ病氣を治すことができない。治療は医師や病院の世話になるとしても、結局は病氣を治す意欲と努力の「自己責任」であることを強く自覚すべきである。多くの市民が自覚して行動すれば病氣は減り、貴重な人生を全うでき、大切な家族の不幸も防ぎ、厳しい国の財政も改善できるようになるであろう。
1 自然の摂理への同調と反逆
2 人体メカニズムへの同調と反逆
3 人間集団への同調と反逆
4 本来の自己への同調と反逆
5 宇宙の原理への同調と反逆
原則1「自然の摂理」
人間も自然の一部と自覚。自然と同化してこそ、生物共通のホメオスタシス「恒常性保持機能」など自然の摂理がよりよく働く。自然の中で風の音、せせらぎの音を聞く。木の間から青空を見る。緑の香る空気を吸う。地球の波長と同調して自然の修復力が高まる。
一方では、都会のコンクリートジャングルの中で雑音、騒音を聞き、汚れた空気を吸い、農薬で汚染された食材で食事をする。自然の修復力は弱まる。
原則2 「人体メカニズム」
人間は大脳が著しく進化して他の動物と差別化したが、体のメカニズムは未だ類人猿と大きくは変わらない。人間と猿との遺伝子の違いは僅か1.5パーセントしかない。人間は高度に進化しているのは大脳だけで、体も進化していると思うのは錯覚。だから体の限界を無視した日頃の意識や行動と人体メカニズムとのギャップが多くの病氣の原因となっている。
例えばバイオリズム。日の出と共に起き日没と共に寝る昼と夜のサイクル、深夜は体の修復時間、「雨耕晴読」など気象のバイオリズム。「夏は動・冬は静」季節のサイクルは、類人猿と変わらない。これらに反すれば「自然治癒力」は衰える。
類人猿の時代には「自然食」。食事は、生の全体食、地産地消、旬のものを食べた。歯は菜食中心、肉食向きは15パーセント。常に空腹、満腹は稀。精製された塩、砂糖はなし、油もなし。タバコ、アルコールもなし。現代では「人工」の氾濫。火を使う料理ではビタミンや酵素を失い、部分食は栄養が偏り、旬はなくなり、外来食材は遺伝子にマッチしない、過度の肉食は消化機能を阻害し、また塩などの精製品を多く受け入れるような人体メカニズムではない。飢餓に強い人体は余分の栄養は直ぐに溜め込み脂肪となり毒素を生むことになる。こうした食習慣では免疫力を弱くし、病氣に負けてしまう。医薬品では、精製された薬剤よりもいろいろな成分が混じった生薬の方が効き目がよく副作用も少ない場合がある。
現代は「運動不足」。また毎日、かつては狩のため、あるいは食糧を求めてひたすら歩いた。歩くことで血液循環がよくなり、体温が上がり、血管は若返り、脳の活性化にもなる。また筋肉を増やし心臓を強化するなど、健康へのプラス効果は数えきれない。逆に運動不足は病氣の元となる。
原則3 「人間集団」
人類は生存競争の中、集団の力で生き延びてきた。孤独は人間本来の姿ではない。しかし集団は、お互いに助け合う機能もあるが、お互いに争う弊害もある。集団に協調すれば自然治癒力は高まり、摩擦が起これば自然治癒力は低下する。人間関係をよくするには、相手を思いやる「洞察力」も必要だが、些細なことは無視する「鈍感力」も持たないといけない。ストレスは、殆どが人間関係から発生する社会的な性質のものである。そしてストレスは心身に障害をもたらす元となる。例えば心配事があれば胃が痛くなる。胃潰瘍になっているのが通例である。「心身一如」である。集団と協調できる、あるいは不調和からのストレスを和らげる「生活の知恵」を働かせなくてはなりません。
原則4「本来の自己」
人間には二面性がある。弱い自分と強い自分、愚かな自分と賢い自分、冷たい自分と温かい自分が時と所そして状況によって変幻自在に出没する。それが俗人の常である。しかし、人間本来の自分「本来の自己」は、強く、賢く、温かい自分である。日頃は本来の自己と、そうでない自己との葛藤である。
本来の自己とそうでない自己との軋轢でストレスが生じ、本来の自己と同調すれば自然治癒力が高まる。また、その上に意思と行動が伴えば「自己治癒力」が発揮され、病氣の予防や治療に格段の成果を生み出すことができるようになる。
1先ず「学習」である。自分の体質や症状にマッチした予防や治療の方法を調べること。
選択するべき予防や治療の方法は、西洋医学かどうか何ら拘る必要はない。自分にとってベストの結果を期待できるかどうかが選択の目安となる。
2 ベストの方法かどうか、最も信頼できるのは体験した患者情報である。医療側でも業界側でもない、何のしがらみのない情報は貴重だ。この「体験的エビデンス」情報(タイ・エビ情報)は患者側市民の武器となる。
3 最も大切なことは、自分自身の「自然治癒力」を強化すること。
4 更には「自然治癒力」に意志と行動を加え「自己治癒力」を発揮すること。
原則5「宇宙の原理」
人間も宇宙の一部である。宇宙の原理で支配されている。宇宙飛行士の中には宇宙空間の中でSomething Great(偉大なる何か)、神とか創造主の存在があると直感する人がいる。人間の知識、科学、想像力には限りがあります。ニュートンを始め偉大な科学者は宇宙で人間が知っていることは、「果てしない海を前にして一握りの砂を握りしめている」ようなもので、ほんの僅かである。その宇宙の力の波長と人間の発する波長が同調した時、人体に強力な異次元の力が働き瞬時に奇跡が起こる。遺伝子・細胞の総決起(励起現象)であろうか。奇跡をもたらすものの一つに「祈り」がある。「ルルドの泉」の事例のように宗教、信仰の中で往々にして奇跡が生じるケースが多い。
6 (病氣は自分で治す十か条)
(好循環の保持)
第1条 呼吸法を学ぶ。深い腹式呼吸をする。エネルギーを燃焼させる酸素を送る。がん細胞は低酸素を好む。また、呼吸は、意識と無意識の間で、生命力の鍵を握る。
第2条 入浴、食事などで適正体温を保つ。低体温は万病の元。冷房やビールの冷やし過ぎに注意。遠赤外線など温熱療法もある。
第3条 血液・リンパ液の循環を良くする。このため、低温で固まる動物性脂肪を減らし、玉ねぎなど血液をサラサラにする食材を摂る。マッサージ・整体運動などで背骨の変形や肩のコリを治す。
第4条 気の巡りを良くする。このため、気功や鍼灸、指圧も有効。
第5条 散歩など適度の運動を生活習慣とする。散歩は心身に多面的なプラスをもたらす最高の運動である。代謝の促進、エネルギー効率の向上、循環器系の活性化、脳の血流の増加、血管の若返り、心臓の強化、脳からエンドルフィンの分泌、ストレスの緩和、リラクセーション、眠りの深化、そして免役力そのものの強化と、効果は数えきれない。
第6条 十分に睡眠、休養をとる。深夜(12時から2時)は心身修復のゴールデンタイム。短時間の昼寝も有効。昼間は日に当たり夜メラトニンが働くようにする。寝る前にぬるま湯に入る。
(医食同源)
第7条 「幕の内弁当」のようにバランス良く栄養を摂る。塩分、糖分、獣肉、タバコ、アルコールの摂取を抑える。精製しない玄米などの穀類、生の野菜や果物を沢山食べる。納豆など発酵食材を摂る。乳酸菌を増やす。きのこ、ブロッコリー、にんにく、しょうが、緑茶、朝鮮人参などは免疫力強化材である。よく噛む、腹八分目、時には断食も。
(解毒・浄化)
第8条 不要な物質を排除する四つのシステム(泌尿器系、消化器系、呼吸器系、皮膚)を十分に機能させる。このため、いい水を飲む、繊維質や酵素を摂る、呼吸を深くする、汗をかく。
精神・心の浄化も。よく笑う、自分を褒める、頑張り過ぎない、友人に悩みを吐き出す、ペットと遊ぶ、いいイメージで脳を占拠する、好きな音楽を聴く、いい香りを楽しむなど。
(心身一如)
第9条 病氣を怖れない、絶対に治るという信念を持つ。このため、治療に成功した人の話を直接聞く。また槍を持って病氣を退治するなど、具体的にアニメのようにイメージする。治ることよりも治った後の生活を楽しく想う。
第10条 宇宙に通じていることを自覚し、大きな力に身を委ねる。このため、パワースポットに座る、祈る。
現代の統合医学のバイブルともいうべき、全米でベストセラー(ノンフィクション部門)にもなった、アンドルー・ワイル・アリゾナ大学教授著「癒す心、治す力」(角川書店)ほか多くの参考書などから、患者側市民の立場で学習し、上記要旨の「病氣は自分で治す」(自然治癒力と自己治癒力)に集約し、健康医療市民会議の12月定例会で発表します。いずれフェースブックにも詳細を載せます。西洋医学で治療を受ける、医師や病院の世話になる、ならない、にかかわらず、医聖ヒポクラテスの教えのとおり、結局は患者自身の力で「自然治癒力」を高め、あるいは「自己治癒力」を発揮して、病氣は予防したり、治療したりしなければなりません。市民各自が自分自身のこととして、また、「市民学」として「自然治癒力と自己治癒力」を学習し実践してください。大切な家族のためにも。
以上
————————————–以下、2つ目の資料冊子————————————–
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「21世紀市民の常識」病氣は自分で治す
「情報パッチワーク」で綴る「モザイク市民学」
健康医療市民会議 代表 梶原 拓
(目次)
1 自然の摂理
2 人体メカニズム
3 人間集団
4 真の自己
5 宇宙の原理
1 自然の摂理(自然の制約と恩恵)
「治癒は生命に固有の力である。DNAはその内部に、DNA自身を修復する酵素の産生に必要な情報のすべてをもっている」(ワイル)
「究極の健康法とは、自然のリズムに乗って生きること」 自律神経というのは、いつも揺さぶられているわけです。この揺さぶりというのは、自然環境があたえるものですから、そのリズムに逆らうことは自然に逆らうことになります。だか、こうしたリズムを無視して無茶な生き方をすると必ず破綻をきたすのではないか。今までたくさんの症例をみてきて、そんな思いを強くしています。(安保)
時間医学では心身のリズムは様々な周期を併せ持っていて、それらが互いに重なり合って複雑なヒトのリズムが出来上がっていることが明らかになってきました。ヒトの生体リズムは秒・分・時間・日・週・月・季節・年、さらには一生という周期を持つと考えられています。(田村)
「自然治癒力」というと、バイ菌やガン細胞をやっつける白血球の「免疫力」について語られることが多い。しかし、ケガをして出血した時の止血、骨折した時の修復、食べすぎて下痢や腹痛をおこした時の胃腸の回復・・・等々、すべてが「免疫力」より更に大きな力である「自然治癒力」でなされている。(石原)
また、日中は、活動時に損傷や消耗した筋肉細胞や種々の臓器の組織・細胞、種々のホルモンや酵素、そして、免疫細胞の白血球などは、成長ホルモンやタンパク質の働きで、修復、補給されている。これも「自然治癒力」によるものである。(石原)
2 人体メカニズム(人体の制約と恩恵)
人間の心身の再生能力を決して過小評価してはならないということだ。……人間の精神と肉体の双方に、生まれながらに完全性と再生を求めたつき進む力がそなわっている。(カズンズ)
「生体のメカニズムは、その進化の過程において、驚くべき合目的性を獲得した。従って生物中の最適者である人体の構造は、自然のまま放置されるのが、最も健全であると言える。」(「臨床医の注射と処方」(医歯薬出版)(石原)
外から与えられる薬物は「毒」に転化する可能性をもっている。しかし、生体が、何らかのアンバランス(病氣)に陥った時、これを取り戻そうとするメカニズム(治癒傾向)を助ける物質の存在は経験的に知られ、これをもとにして薬品は進歩してきた。「薬」とは、このような目的で選ばれた物質であり、このような場合にのみ有効である・・・」(同)「薬」と「自然治癒力」の関係を見事に表現している名文と言える。(石原)
心身に負担(ストレス)が加わると、体内の細胞を構成するタンパク質は傷害され、その時、傷害された細胞は、自ら「HSP」(熱ショックタンパク質)を作って、タンパク質やその細胞を修復する。
「HSP」を増やすには、 週2回、40~41度Cのやや熱め(慣れてきたら42度C)の風呂に10分入浴、週5回、自分の好きな湯温で入浴し、リラックス。「HSP」は2日後に最大になる。
「HSP」を増加させる物質として、ウコン(クルクミン ),カプサイシン、紅花、おうごん、山茱萸 ・・などが知られているが、アスピリンにもその働きがある。(伊藤要子)(石原)
「治癒系を阻害する八大要因」(ワイル) 1 エネルギー不足 2 循環不全 3 浅い呼吸 4 防衛障害 5 有害物質 6 老化 7 心理的要因 8 精神的・霊的な問題
食事を中心にこれまでの生き方を見直すことで、まずは腸を健康にし、血液をキレイにし、最終的には全身の細胞を元気にする……「腸>血液>細胞」を元気にするための方法 「腸相に悪い食事」(新谷)
東洋医学では「万病一元、血液の汚れより生ず」。…血液中に老廃物が多くなったり、タンパク、脂肪、糖などの栄養物質もおおくなりすぎたり、少なくなったりすることこそが東洋医学で言う「血液の汚れ」と言ってよい。この汚れた血液が、人体の種々の細胞、器官、臓器に四六時中接すると、そうした器官、臓器は傷害されてくる。それが病氣である。
「血液を汚す原因」(石原)1 食べすぎ 2 運動不足 3 ストレス 4 冷え 5 環境汚染物質
「血液が汚れると体はどのように反応するか」(種々の血液浄化反応)(石原)1 嘔吐、下痢 2 発疹 3 炎症 4 動脈硬化、高血圧、出血、血栓 5 ガン腫(血液の汚れを浄化し、それを排泄している)
「腹八分目に病なし」「空腹の時は免疫力が上がる」人間も動物も、病氣したり、ひどく疲れたりすると、食欲不振に陥るか、発熱する。この「食欲不振=断食」と「発熱」こそが、免疫力を上げ、病氣を治す唯ニの方法である。「免疫」力とは血液中の白血球が外から入ってきたバイ菌やアレルゲン、体内でできたガン細胞を貪食する力のことである。
我々が満腹の時は、血液中にも、タンパク質、糖、脂肪、ビタミン、ミネラル…の栄養素も十分に存在しており、それを栄養にしていきている白血球も満腹になり、バイ菌やガン細胞を十分に食べようとしない。つまり、満腹の時は、免疫力が低下するのである。
逆に我々が空腹の時には、血液中の栄養素も不足氣味になっており、白血球も空腹なので、バイ菌やがんをはじめ、種々の異物を積極的に食べてしまう。つまり、空腹の時は、免疫力が上がるのである。(石原」
我々の体は、あたたかい場所や入浴中には活発に働くが、寒い所ではかじかんで、働きが硬くなる。同様に、血液中の白血球も、体温が低いと、その貪食力は、低下し、体温が上昇すると、貪食力は増強する。よって、人間も動物も、病氣をしたり、疲労が強い時は、発熱して、免疫力を上げて病氣を治し、疲労を回復しようとするのである。(石原)
人類300万年の歴史は、ある面、飢餓の歴史と言ってよい。人体60兆個の細胞のエネルギー源である血糖が空腹により切れかかった時、グリコーゲンや脂肪から糖を作って血糖を上昇させるホルモンは、アドレナリン、ノルアドレナリン、サイロキシン、グカゴン、成長ホルモン…等々、約10種類存在する。しかし、食べすぎて、高血圧になった時に、それを下げるホルモンは、インスリンしか存在しない。よって、人間の体は、空腹で、健康を保つように適応しているのであり、現代のように食べすぎた場合、それに対処する手段を知らない。故に、高血糖(糖尿病)、高脂血症、痛風、ガン……等々の、ありとあらゆる病氣でもがき苦しんでいる、といっても過言ではない。(石原)
「朝食は食べなくてもよい」朝は、体内や血液内の老廃物の排泄が旺盛な時間帯である。せいぜい、「朝は生姜紅茶か人参ジュース」リンゴと黒砂糖またはハチミツを加える。人参・リンゴジュースは、「人間の体に必要なビタミン約30種類、ミネラル約100種類を過不足なく含んでいる。」(石原)
ビタミンやミネラルの微量栄養素は、毎日の所用量が決まっているが、1種類不足しただけでも、病氣が発生する。
(ビタミンの不足)
ビタミンA不足=視力低下
ビタミンB1不足=脚気(手足のむくみ、心臓病)
ビタミンB2不足=口内炎、肝臓病
ビタミンC不足=出血、免疫力低下。
ビタミンD不足=不妊、老化、動脈硬化
(ミネラルの不足)
鉄不足=貧血
亜鉛不足=精力低下、皮膚病
マグネシウム不足=心臓病、精神病
カルシウム不足=骨・歯の脆弱化、精神不安
「石原式基本食」のすすめ 朝は生姜紅茶か人参・リンゴジュース
昼のおすすめは、そばだ。そばは、8種類の必須アミノ酸を含む優秀なタンパク質、動脈硬化を防ぐ植物性脂肪、エネルギー源の炭水化物(麺類)を含有し、しかも、ビタミンやみも豊富だ。そばに不足しているビタミンやミネラルは、ネギに含まれている。血管を拡張して血行をよくし、体をあたためてくれる七味唐辛子をかけるとかんぺきな昼食となる。そばに飽きたら、具沢山のうどん。朝食と昼食をこうして少食で済ませると、夕食はアルコールを含めて何を食べてもいい。(石原)
「体に効く食べ物」原則として赤ら顔・男は陽性体質、女は色白・陰性体質。(石原)
1 陽性体質の人 は「体を冷やす食べ物」。カリウムのの多い食べ物で、その代表が酢である。南方産のもの、水っぽいもの、葉菜類、(青)白い食べ物……
2 陰性体質の人は「体を温める食べ物」。ナトリウムの多い食べ物で、代表が塩である。北方産のもの、塩辛いもの、牛乳以外の動物性食品、根菜類(硬くて濃い色)、赤、黒、橙の外観の食べ物……
3 陰・陽の中間は、玄米、黒パン、トウモロコシ、イモ類、マメ類、雑穀など人類の主食。外観が黄~薄茶色の食べ物。
「アルコールの効能」(石原)
健康のためには、陰性体質の人は体を温める陽性のアルコールを、陽性体質の人は体を冷やす陰性のアルコールを飲めばよい。
麦は、涼性、ビールやウイスキーは体を冷やす。
ブドウは間性、ワインやブランデーは間性。
日本酒は、米から作られるので体を温める。
アルコールの効能を挙げれば
1 ストレスを発散させて、免疫力を高める。
2 ガン抑制効果
3 動脈硬化を予防する。
4 脳卒中を防ぐ。
5 胃液の分泌をよくして、食欲を増進させる。
6 適酒は、鎮静・睡眠作用がある。
7 適酒は、脳を活性化し、認知症やアルツハイマー病を予防する。
8 適酒は、糖尿病のコントロールを良好にする。
個々の効能は
焼酎 ウロキナーゼを産生する力が最も高く、血栓(心筋梗塞、脳梗塞)を強く予防する。
白ワイン 食中毒の原因菌(Eコリー、サルモレラなど)を殺菌する。
赤ワイン 含有成分のレスベラトール(ポリフェノール)が、心筋梗塞を防ぐ。
リンゴ酒 カリウムを多く含み、血圧を下げる。
ラガービール ミネラルやシリコンを多く含み、骨を強化する。
黒ビール 大麦由来の水溶性植物繊維を含み、整腸作用に優れる。
ウイスキー ウイスキーの樽材から溶出した香気成分は、ストレスによる脳の興奮を鎮め、気持をリラックスさせるGABAの働きを促進する。また、レモンウイスキー(ウイスキーのお湯割りにレモンをしぼる)は風邪の妙薬。
日本酒 ガン予防の効果がある。
肝臓がんで余命三ヶ月の宣告を受けた私 わずか40日間の一日一食生活と、10日間の人参ジュース断食を終えた時点の血液検査で、白血球の不足以外、肝臓数値、血糖値、コテステロール値など、全ての値が正常値の範囲内になっていました。腫瘍マーカーの数値もがくんと落ち、許容範囲に収まったのです。(ムラキ)
「酵素が生命を握っている」酵素が不足している状態が長く続くと、体の不調どころか、ガンなどさまざまな病氣の原因になります。端的に言えば、寿命が短くなるのです。逆にいえば、酵素が不足しないようにライフスタイルを変えていくことで、病氣にかかる確率がグンと減り、あなたは自分の寿命を延ばすことすらできるのです。
酵素は、新鮮な野菜や果物、生肉などにふんだんに含まれています。ただし熱に弱く、48度以上に加熱すると急激に破壊され、60度でかっせいがなくなってしまいます。ですから、生野菜やフルーツを摂らずに、加熱した料理ばかり食べていると、「万年酵素不足状態」に陥ってしまいます。
酵素は、人間の体の中にある「潜在酵素」と、外部から食物によって取り入れる「食物酵素」に分けられます。
体内にある「潜在酵素は、食物の消化に使われる「消化酵素」と、あらゆる生命活動に使われる「代謝酵素」に分けられます。「潜在酵素」は年齢とともに、その量が減ってくるので、食事でしっかりと酵素を補給していかなくてはなりません。それなのに生きた酵素がほとんど含まれない食事ばかりしていると、体内の酵素が不足してしまうのです。
また焼肉やステーキ、揚げ物などの油っこい料理をたべると、消化酵素が大量に必要になります。
食べ物の消化に体内の酵素の大半が使われてしまい、生命活動を活発にする「代謝酵素」にまわすぶんが少なくなってしまいます。
代謝酵素は、呼吸をする、手足を動かす、臓器が臓器独自の機能を行う、物事を考える、老廃物を体外に出すなど、数えきれないほどの場面で使われています。
さらに病氣になったとき、病原菌をやっつける役割も代謝酵素はしているので「酵素の無駄づかいをする=病気にかかりやすく、なっても治りにくい体になる」と言えるのです。(鶴見)
酵素の多い食品を中心とした食生活を送ることと、酵素サプリメントを摂ることと併せて行っていくと、相乗効果で体はどんどん健康になっていきます。免疫システムを強化し、免疫力を上げる作用もあるので、ガンの治療にも、酵素サプリメントは有効に使えます。末期ガンや肝硬変、気管支喘息、リュウマチなどの難治性の病気にも、酵素サプリメントは絶大な効果を上げてくれるのです。(鶴見)
「酵素を活性化し、元気で150歳まで長生きするための10の心得」(鶴見)
1 ウオーキングを毎日行う
2 下半身浴または足湯を毎日行う
3 足裏マッサージを行う
4 毎日午前0時までに寝て、7~8時間は睡眠を摂る
5 食事は生野菜、フルーツを毎食摂る
6 朝食は軽く、夕食は8時前に
7 1日1回は大笑いする
8 ストレスをためこまない
9 体に悪いものや悪習慣を避ける
10 ときどき半断食をする
「 肉食をやめ、塩もやめる、そして野菜や果物の摂取を増やすという食事療法は、解糖系の働きを弱め、ミトコンドリア系の働きを活性化させるうえで効果的です。ガン細胞の特徴をよくつかんでいる面があるため、ガンの治癒に大きな成果が現れるのです。」(安保)
「解糖系の刺激で分裂するガン細胞は糖を好みますから、ブドウ糖を体内にとりいれればガ細胞に自然に集中」「この意味でいえば、糖類のとりすぎもガン化をうながす要因であり、食事療法の多くがその摂取を制限していることもうなづけます。」「大事なのは「低酸素・低体温からの脱却」であり、ストレスへの対応です。食事さえ改善すれば治るものではありません。」(安保)
「日光も栄養素の一つ」太陽の光を浴びると体がポカポカと温もり心地よいのは、実はミトコンドリアが刺激されフル回転するからです。栄養素が分解され水素が作られる。野菜や果物を摂る必要があるのは、糖質やビタミン、ミネラルなどの栄養素ばかりでなく、カリウム40=微量放射線を補給するという目的があるということです。」(安保)
きちんと条件を整えれば、「人は「ほとんど食べない」状態にも適応できる。むしろ、人類は飢餓の状態でいることが長かったので、少食のほうが人間の生理には適しているといえるのです。「(安保)
「ラジウム温泉がガンの治療に役立つのは、温泉の温熱作用と放射線のホルミシス効果が相まってミトコンドリアが活性化されることが関係しているでしょう。」安保)
「根本的には、糖尿病もストレスに起因する病氣なのです。いいえ、ストレスに適応するために高血糖が持続する状態が、糖尿病の実態といったほうがいいかもしれません。低酸素・低体温の持続が血中の糖の利用率の低下につながるのです。(安保)
「筋肉運動の効能」(筋肉は人体最大の産熱工場)(石原)
筋肉は、男の体重の約45%、女の体重の約40ー%あり、人体最大の器官である。また、体温の約40%を産生する人体のさいだいの最近熱工場でもある。筋肉運動の効能を列挙する。
1 免疫力を上げる。
2 心臓・循環器系の働きを助ける。
3 骨粗鬆症の予防・改善
4 海馬領域の血流をよくして、認知症予防をする。
5 糖尿病の予防・改善
6 うつの改善
7 大腸ガンの予防
「筋肉運動のやり方」 適度の運動を毎日、それに週2回負荷運動。適度の運動の基本中の基本は、ウオーキング。1日の目安は30歳代の1万歩から70歳代の6000歩まで。
負荷運動は、水泳、ハイキング、テニスなど、できない人には、スクワット、腹筋運動。腹筋運動の補助アイテムとして、ハラマキ着用のすすめ。
「入浴健康法」(石原)体を温めるための一番手っ取り早い方法は入浴である。入浴の効能を列挙する。
1 温熱作用
2 皮膚の汚れをとる作用
3 静水圧の効果 下半身を水の重さで圧迫 血液循環の促進
4 浮力の効果 痛みやマヒの治療
5 免疫能の促進6
6 内分泌(ホルモン)臓器の働きの促進
7 線溶能が高まる。血栓を溶かす。
8 βエンドルフィンの分泌が高まる。
9 ガン予防
10 糖尿病の予防・改善
ぬるい湯が基本で、週2回、熱めの湯かサウナに入る。
「深い睡眠は自然治癒力を高める」(石原)そのためには
1 早寝早起きを心がける。昼間は最低15分、陽光を浴びる。安眠ホルモンのメラトニンの産生。
2 運動
3 入浴
4 生姜風呂、ニンニク風呂、塩風呂に入る。
5 肝臓を温める。
6 頭寒足熱を心がける。(頭が冷える枕、冬は湯たんぽ)
7 シソの葉とネギのスープを飲む。
8 シソの葉生姜湯を飲む。
9 玉ネギか生姜を枕元に置く。(細かく刻む)
10 房事(体の温め、βエンドルフィンの分泌)
11 アルコール(日本酒、赤ワイン、梅酒の熱燗を少量)
3 人間集団(集団の制約と恩恵)
「病氣はストレスへの適応現象」いわゆる「ストレス」は主として人間関係から生じる社会的な摩擦現象である。複雑な人間集団の中でストレスは避けられない日常的なもので、いかにストレスをコントロールするか、生活の知恵を働かせることができるかどうか、病氣を呼び込むかどうか、分かれ目となる。
「病氣のほとんどはストレスによって生じる」「人間はなぜガンになるのか?それは決して難しいものではなく、働き過ぎや心の悩みなどによるストレスと、それによる血流障害、すなわち冷えが主な原因です」「ガンはストレスによって低酸素・低体温の状態が日常化したとき、体の細胞がガン化して生まれるのです」(安保)
「ストレスに強い」をつくる三つのポイント(有田) 「セレトニン神経を活性化させる」というと、なにか変わったトレーニングが必要だと感じるかもしれません。でも、セレトニン神経を活性化させることは、それほど難しいことではありません。具体的な方法は以下の三つです。
1 太陽の光りを浴びる。長くて30分程度で充分
2 リズム運動 ウオーキング、ジョギングなど 咀嚼 呼吸
3 スキンシップ 人と人 「タッピングタッチ」
人間の「エネルギー産生のシステムは、「解糖系」と「ミトコンドリア系」という二つのプロセスに分けることができます。わかりやすくいえば、人間には細胞内に、性質の異なる二つのエネルギー工場があるのです」「解糖系は無酸素運動,ミトコンドリア系は有酸素運動」「解糖系とミトコンドリア系のバランスが崩れてしまい無酸素の解糖系ばかり稼働するようになったとき、ガン細胞が生み出されやすくなるのです」「長時間労働や心配事などで低酸素・低体温じょうたいが持続すると、ガン細胞を生み出す解糖系の世界にどんどん入り込んでいきます。「ガン細胞は、ミトコンドリア系(=酸素)を使わずに増殖していくのです(安保)
「ガンを退縮させるのは決して難しいことではあり、ありません。ガンが適応しにくい環境、すなわち低酸素・低体温状態から脱却し、ミトコンドリア系が働きやすい環境に変えてあげればいいからです。ガンが心配の人は、まずは自分自身の生活を振り返り、解糖系=無酸素運動に象徴されるような全力疾走の生活を、ミトコンドリア系優位のゆったりした生活に変えるように心がけるべきでしょう。
体を温めることに加え、適度の運動で上手に酸素補給を心がけることーこれが解糖系に傾きがちなストレスの多い日常から脱却し、英気を養う最善の方法です」 (安保)
「自律神経とホルモンの仕組み」ストレスが刺激される>交感神経が刺激される>アドレナリンやノルアドレナリンなどを分泌>血管が収縮し、血流が止まる>低酸素・低体温>高血糖・高血圧
交感神経優位>アドレナリン分泌増加>顆粒球が活性化>活性酸素増大>ガン細胞分裂促進
副交感神経優位>アセチルコリン分泌増加>リンパ球が活性化>ガン細胞増殖抑制
「生き方の偏り」病氣になる人の七割は、ストレスを抱えすぎた交感神経緊張型だといえますが、残りの三割はストレスのまったくない、それとは正反対の、副交感神経への偏りが顕著なタイプであるでしょう(安保)
「断食が体にいいとされるのも、解糖系への依存状態を正し、バランスの崩れを戻すために有効だからです。食べ物の栄養は体にとって必要なものですが、とりすぎてしまうと免疫力が低下し、病氣を呼び込む原因になります。大事なのはその年齢にふさわしい生き方。心身の健全さは、解糖系とミトコンドリア系のバランスのなかにあるのです(安保)
「血液サラサラが健康か」ストレスが増せば、それに対応するためには体は臨戦態勢をとることになり、血液も赤血球がくっつくことでドロドロになるわけです。そし、臨戦態勢がほどかれれば、もとのサラサラに戻る。ガン患者の体を温めると、血液のペーハーもアルカリ性の世界に戻っていき、再び7・35を超えはじめると自然退縮が始まります。ドロドロだった血液がサラサラになることでガンも治癒に向うわけです(安保)
4 真の自己(「遺伝子」の制約と恩恵)
生命の仕組みは、まったく驚くほど不思議なことばかりです。人は「生きる」などと簡単にいいますが、自分の力だけで生きている人は、地球上に一人もいません。呼吸にしても、血液循環にしても、私たちが自分で工夫してはたらかせているのではなく、ホルモン系・自律神経系などが、自動的に活躍しているからこそ私たちは生きているのです。
このホルモン系・自律神経系の活躍を支配しているのが遺伝子ですが、それでは遺伝子を操っているのは何でしょうか。
それぞれの遺伝子は、見事な調和のもとではたらいています。ある遺伝子がはたらき出すと、ほかの遺伝子はそれを知って仕事の手を休めたり、いっそう作業のピッチを上げたりすることで、実にうまく全体のはたらきを調整しています。このような見事な調整が、たまたま偶然にできたとはとても思えません。
この見事な調整を可能にしているものの存在を、私は十年ほど前から「サムシング・グレート(偉大なる何者か)」と呼んでいます。この正体は、もちろん目には見えず、感じることもなかなかできませんが、その存在はあるに違いないと、生命科学の現場で私は実感するのです。(村上)
少々遺伝子に悪影響があっても、最終的に病氣にならなければいいのです。ガンだって共存できる方法があります。要は不必要な遺伝子はできるだけOFFにして眠ってもらい、いい遺伝子をおんONにしてたくさんはたらいてもらうこと。その生き方の鍵をにぎっているのが、「ものの考え方」だということです。このような考え方を、私は「遺伝子発想」と呼びたいと思います。遺伝子を上手にコントロールして生きてほしいのです。(村上)
精神神経免疫学が示しているように、本来は豊かな自己治癒力があるのに、自分自身の意識のゆがみや心理社会的な過剰な負荷(ストレス)のために、あるいはまた不適切なライフスタイルをとることで、ほとんど無力かと思えるくらいその力が抑制されているのです。言い換えれば、「自己」の能力として本来働くべき治癒力が、後天的に作られてきた意識できる範囲の「「自分」によって押さえこまれ、バランスを欠いている姿が、病める姿、あるいは人の常態なのです。抑制されてしまう治癒力を引き出すための鍵になる考え方は、ここにあると思います。(川村)
近年、遺伝子レベルでのがんの研究が急速に進み、がんをつくる病氣遺伝子や、その発現を抑制する健康遺伝子の存在が明らかにになってきている。そして、愛情を表す周波数パターンをもった信号にのせて「魔法の愛の言葉」をかけて患者がそれを認知できると、がんを抑制する健康遺伝子のスイッチがオンになることがわかってきた。(宗像)
「ガンから回復する八つの戦略」(末期ガンから生還した1万5千人の経験に学ぶ)(アンダーソン)
1 医学的な治療法を受け入れる
2 しっかりした信念と姿勢をもつ
3 なによりも運動する
4 目的と楽しさのバランスをとる
5 社会との関係を保つ
6 食事と栄養を重視する
7 創造的に考える
8 精神的な変化こそ到達点
「賢い患者の七大戦略」(ワイル)1 否定的見解を認め。ない 2 積極的に助けを求める 3 治った人を探し 出す 4 医師との建設的な関係をつくり 5 人生の大転換を恐れない 6 病氣を貴重な贈り物とみなす 7 自己受容の精神を養う。
「ガンにならない八つのルール」(安保)1 心の不安やストレスに目を向ける。2 頑張りすぎの生き方を変える。3 息抜き・リラックスのほうほうを見つける。 4 体を冷やさない工夫をする。 5 暴飲暴食をやめて体にやさしい食事をする。 6 有酸素運動を生活に取り入れる。 7 笑いや感謝の気持ちを大事にする。 8 生きがい・一生の楽しみ・目標を見つける。(安保)
病氣の原因はあなた自身の生活や心の中にあるのです。風邪などの病氣から、高血圧や糖尿病などの生活習慣病、ガンなどの重篤な病氣に至るまで、その根本的な原因はその人自身にあると私は考えています。体と心からのメッセージに気づき、根本的な原因を取り除かないかぎり、病氣は去っていきません。そして病氣の根本的な原因をついきゅうし、それを改善できるのは、ほかでもないあなた自身なのです。医者にできることは「原因を探すお手伝い」にすぎず、他人の中に潜む原因を突き止めることはできません。(川島)
5 宇宙の原理(宇宙の制約と恩恵)
宇宙のすべての物質は、生物も無生物もすべて素粒子からできている、ということは、とりもなおさず波動からできているといっていいわけである。……また、この宇宙に起こるすべての現象は、お互いに力が働き合い、影響し合うことによって起こる。物理学の用語で言えば、相互作用することによって、現象のすべてが生じているのである。(天野)
悩みさえとれれば交感神経緊張状態から脱却できて、病から解放されるとわかっていても、現実には悩みにとらわれてしまってうまくいきません。日常的な心のあり方では、どうしても解決できないことがあるのです。そんなときは、人間本来の深い祈りにたどりついたり、あるいは伝統的文化に立ち返ることで楽になることがあるのではないでしょうか。…たとえ科学で証明できないことであっても、…(安保)
私たち自体、天地自然と一体であり、私たちの生命は、天地自然の生命の一部なのです。……私たちは、天地自然と調和することで生かされています。調和とは、天地自然と気の交流をすることです。
その交流を保つための重要な働きが「呼吸」です。私たちは、全身で天地自然の気を呼吸しているのです。(藤平)
気功の世界では、宇宙の根源的なエネルギーを「気」と呼び、森羅万象すべてが「気」で構成されている、と考えます。……気功とは、一言でいえば「宇宙のエネルギー」を体内にとり込むことで細胞の質をたかめ、健康な体と元気な心をつくる方法のこと。(丁)
主な参考書リスト(35冊)
アンドルー・ワイル「癒す心、治す力」(角川文庫)
<機会さえ与えられれば体は自発的治癒力を発揮する>
村上和雄「生命の暗号」(サンマーク出版)
<あなたの遺伝子が目覚めるとき>
宗像恒次「遺伝子を味方にする生き方」(きこ書房)
<潜在情報が情動パターンを決めている>
天野仁「新世紀への波動」(創上社)
<癒しと調和の創造的文化を探って>
野本亀雄「免疫となにか」(講談社)
<病氣を防ぐからだのしくみ>
川島朗「見えない力で健康になる」(サンマーク出版)
<自分の力で病氣を治す方法>
谷口克「免疫、その驚異的メカニズム」(ウエッジ)
<人体と社会の危機管理>
安保徹「免疫革命」(講談社インターナショナル)
<ガンなんて怖くない>
石原結實「病氣は自然治癒力を高めて治す」(ナツメ社)
<「免疫力」より更に大きな力である「自然治癒力」がある>
田村康二「生体リズム健康法」(文春新書)
<あらゆる病氣はリズムの乱れが原因である>
奥村康(監修)「免疫力を高める特効法101」(主婦の友社)
<少しの心がけで、体の抵抗力がみるみるアップ>
主婦の友社「免疫力がアップする100のコツ」(主婦の友社)
<免疫力を高める基本の知識とコツ>
南和友「解病」(ACHIVEMENT PUBLISHING)
<病氣から解放される生き方>
新谷弘実「自然治癒力をぐんぐん高める基本ワザ」(日東書院)
<酵素の力で自然治癒力を高める>
鶴見隆史「酵素が病氣にならない体をつくる」(青春出版社)
<人間の健康と長寿の鍵を握るのは酵素である>
安保徹「人が病気になる たった二つの原因」(講談社)
<低酸素・低体温の体質を変えて健康長寿!>
小林弘幸「なぜ「これ」は健康にいいか」(サンマーク出版)
<副交感神経が人生の質を決める>
新谷弘実「20歳 若返る力」(ビジネス社)
<ストレスは脳でなく腸で消す>/-
横倉恒雄「病氣が治る「脳」の健康法」(三笠書房)
<全身の司令塔である脳の不健康が体の不調の原因>
西多昌規「「昨日の疲れ」が抜けなくなったら読む本」
<こころと からだをリッセットする41の習慣>
安保徹「疲れない体をつくる免疫力」(三笠書房)
<「疲れない体 「四つの方法」>
ノーマン・カズンズ「笑いと治癒力」(岩波現代文庫)
<生への意欲が奇跡を起こした>
石井直方「筋肉革命」(講談社)
<筋肉が脳を動かす>
石原結實・渡會公治「筋力を少しだけ鍛えれば、がん・糖尿病・高血圧は防げる」(ナツメ社)
<足腰が弱ったら内臓の病氣を疑え>
横倉恒雄「脳疲労に克つ」(角川SSC新書)
<現代は「脳疲労」の時代 五感活用で健康脳に>
有田秀穂「ストレスに強い脳をつくる6つの習慣」(青春出版社)
<1日5分のセレトニン・セラピー>
岩田弘敏「五感健康法」(岐阜新聞社)
<外界からの情報はすべて五感から入力 自然治癒力を高めるには>
シャーロット・イリオパウルス「現代医療の治療効果を高める 補完代替医療」(産調出版)
< 米国での経験をもとに現役の看護師が記した実践的統合医療・看護の実用書>
田村周「がんが自然と消えていく10の習慣」(現代書林)
<治癒力は患者さんの考え方や心の持ち方次第>
安藤由朗「「がん」になったら、私はこの代替医療を選択する」(現代書林)
<元がんセンター医師の告白>
伊丹仁朗「絶対あきらめないガン治療・30の可能性」(三五館)
<作用の異なる方法をなるべく多く組み合わせる>
白畑實隆「新しい がん治療」(現代書林)
<がん三大療法に限界を感じた患者16,437人と 医師91人の選択>
渡邉晶「食事でがんは防げる」(光文社)
<何を食べるか、どう食べるか がん予防最前線>
済陽高穂「がんが消える食事の8原則」(まんき出版)
<奇跡のがん治療食の8つの基本原則>
中山武「論より証拠!ガンをなおす「いずみの会式 玄米菜食」(花伝社)
<ガン患者 13年間の生存率94.8%>
田上幹樹「それは患者の責任です」(NHK出版)
<自己責任による健康管理>
川村則行「自己治癒力を高める」(講談社)
<人体の驚くべき潜在能力>
川島朗「見えない力で健康になる」(サンマーク出版)
<3年間予約待ちの人気ドクターが教える、自分の力で病氣を治す方法>
藤平光一「気の呼吸法」(幻冬社文庫)
<全身に酸素を送り治癒力を高める>
丁治紅「病氣を自分で治せる「気」のパワー」(三笠書房)
<1日たった5分で効く驚異のメソッド>
グレッグ・アンダーソン「ガンに打ち勝つ 患者学」(実業之日本社)
<末期ガンから生還した1万5000人の経験に学ぶ>
鳥越俊太郎「がん患者」(講談社)
<ステージ4の がん患者、心と体の全記録>
ムラキ テルミ「ガンは自宅で治す!」(KKロングセラーズ)
<奇跡のパワーである自然治癒力を信じるお手伝い>
はにわ きみこ「親が がんだと わかったら」(文藝春秋)
<がん発覚後「することリスト」>
帯津良一「医者と病院は使いよう」(青春出版社)
<いい医者・いい病院を見極めるには>
医療評価取材班「迷ったときの 医者選び」(角川SSコミュニケーションズ)
<「みんなの名医」より「自分だけの良医」を探そう!>
注)
~自然治癒力と自己治癒力~および「情報パッチワーク」で綴る「モザイク市民学」の主な参考書リスト
平成23年12月20日 健康医療市民会議 定例会 配付資料
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