第50回(5月)定例会報告(メモ)
2012年5月29日 by KISK事務局
第50回(5月)定例会報告(メモ)
第50回定例会は、22日、おなじみ国際医療福祉大学大学院にて開催。梶原代表の中間報告、市民学第8弾「気力の高め方」、㈱Grasp at the Air 代表取締役南方祐紀様より同倶楽部立ち上げの報告、横倉クリニック横倉恒雄先生から同倶楽部で予定されている「市民健康道場」の例として「若返り教室」の紹介、また、㈱CSR取締役八島康爾様より「近未来の健康医療機器管理」と題したお話を聞きました。
<中間報告> 梶原代表
50回の今日に至るまで、講師の先生や会員の皆様のご支援に対する感謝の後、インターネット・フェースブック上に健康医療市民倶楽部を立ち上げたことを報告しました。同倶楽部は患者側市民の「協働」の場であり、市民が自ら市民健康法を開発して共有したり、グループで「健康法」を実践する「市民健康道場」を開いたり、病院や医師、治療法や健康法の情報を共有する「市民情報バンク」、災害時に情報連絡などで助け合う「危機管理市民コミュニティ」となると言った、言わば「絆」をつくる、アイデア満載の倶楽部です。皆様の主体的な関与を期待。
その他、案内では代表は「若返りの法則」の増補改訂版のお話の予定でしたが、都合により、市民学の第8弾として「気力の高め方」に変更。また、本日の講師の先生方や内容の簡単な紹介、また、6月の定例会の簡単なご案内がありました。
<市民学第8弾「気力の高め方」> 梶原代表
気については若い時から興味を持ち100冊以上の本を読んだ。現在、全日本健身気功連盟会長もしている。現在すでに「気」の存在は科学的に認められているが、実体については解明されていない。人はみな「気」の出し入れをしているがそれには右脳が働いている。右脳をイメージトレーニングで鍛えることが大事。楽器のトライアングル(実際に見せて鳴らしながら)あるいは仏壇にあるおりんを鳴らして消えるまで耳を澄ます「一音集中法」は心を落ち着かせる。また「一点集中法」(テニス選手がラケットの網目を見る)もある。レモンの香りをじっくり嗅ぐのも心を落ち着かせるのによい。難しい坐禅よりいい。以下図を見ながら、合気道の説明の図で前向きの姿勢が気を高めること、顔・手・上半身のスポットのタッピング(軽く叩く)も気を高めるのによい、メンタルトレーニングの方法=心理的スキルの活用もよい、等々の説明。(全文・図はHPに掲載)
<健康医療市民倶楽部の立ち上げ報告> 南方祐紀様・㈱Grasp at the Air 代表取締役
南方様の経営する会社はDesign 制作の会社。今回市民倶楽部のサイトをフェースブック上に既に立ち上げて掲載したことの報告。また、Web本体にもHPを立ち上げて使いやすくするとのこと。市民学シリーズは前回(第7弾)まで本日掲載済み。健康道場の案内、活動記録の掲載、いい病院などの情報の共有・発信の拠点としてこのフェースブックのサイトを活用予定。いろいろなサイトとのリンクも予定。将来的にはオリジナルでサイトを立ち上げて会員登録するなど、連携して行く予定。
<市民健康道場・若返り教室「脳科学からみた健康」>横倉恒雄様・横倉クリニック理事長
私は前に四回「脳の健康が体を健康に」で話したが、前回の梶原代表の第8弾「若返りの法則」も幅広く実践を網羅。健康に肝心なりは脳だ。人の脳は生命現象の司令塔「間脳・原始脳」は食欲・自律神経・内分泌に関連。「大脳辺縁系・動物脳」は喜怒哀楽・心地よさ・食欲性欲情動に関連。「大脳新皮質・人間の脳」は右脳感性芸術や左脳理性言葉に関連。ストレスを五感で、快不快を扁桃体で感じ、間脳の自律神経内分泌や大脳新皮質の認識統合評価決定から「行動情動自律反応」が。血圧や体温も変化。ストレスで防御や戦いの交感神経が緊張し「警告反応期」に。癒しやリラックスの副交感神経が作動し「抵抗期」に。大脳新皮質に「余裕があれば」、元気に。余裕がないと交感・副交感神経が緊張継続し、「疲弊期」に。肥満・生活習慣病・更年期障害・うつ等へ。従って余裕の確保にはストレスの感じ方を小さくする脳の働きが大切。平時と緊急時に脳にアプローチし元気プログラムで生きる能力、健幸脳にすることが大切。これが「五感療法」。味感快食療法、肌感タッチセラピー、香感香りの風空間、響感サウンドセラピー、景感アートセラピーで健康を呼び起こすお手伝いを。健と美で充実感・満足感・健康感が。「よ」余裕余白の三快則、爽快・愉快・健幸快。健康的な生活の基本は「快食・快便・快眠」。もっとも原始的な動物は腸しかない。自然界では肥満した動物は存在しない。エネルギーの吸収と排泄が基本。宇宙のリズムに合った生活リズムが大切。
私は「健幸メディカル外来」をやっているが、人体に有害なPb Hg As CdAl等、人体に必須なNa K Ca Mg Fe Cu Mg Zn等は「毛髪ミネラル検査」で3月間の蓄積と動きが判る。血液検査では長期の蓄積検査は難しい。良いミネラルは加齢とともに減少。有害ミネラルは加齢とともに増加。加齢と負相関のミネラルは適切な摂取がアンチエイジングへの可能性が推測。有害ミネラルの解毒排出に年齢負相関のCa Zn Mgは有効。必須ミネラルの欠乏の症状等のご説明。ミネラルと年齢の相関の多くのグラフをご説明。次いで「プラセンタ療法」(更年期障害・慢性肝疾患・老化防止等)のご説明。精製された胎盤エキスで、ビタミンB群・ミネラル・アミノ酸・核酸等を豊富に含み美容効果も望める。効果があるとする病気について自院での症例もご指摘。安全性については核酸増幅検査を実施しHBV等の陰性の確認、製造最終段階で120℃30分高圧蒸気滅菌を実施と。
以前五木寛之著「林住期」を読んだ。古代インドでは人生を4つの時期に区切る。「学生期・がくしようき0-24歳」「家住期25-49歳」「林住期50-74歳」「遊行期75-90歳」。学生期で学び、家住期で働き・家庭をつくり・子供を育てる。働くは手段で、生きるが目的。そのあと人生のクライマックス「林住期」を迎え、好きな仕事をして生涯を終える。
時間を取り戻す季節、人生におけるジャンプであり、離陸の季節でもある。それまで蓄えた体力気力経験キャリア能力センスなど自分が磨いてきたものを土台にジャンプする時期だと五木氏は指摘する。私も50歳から考え10年かけて完成した現在のシステムで社会的に貢献し75歳めざし楽しみながら活動したいと思う。と締めくくられました。会場からの拍手が続きました。
<「近未来の健康医療危機管理システム」>八島康爾様・(株)CSR取締役
㈱CSRは、1情報の必要性(興味と動機) 2行動 3日常生活と危機管理の3つの視点から動画を利用し、情報を可視化して情報格差を改善するソフトとハードを提供。中高年向けのパソコンスクールも実施。何か興味があること、好きなこと、探究心、趣味等を共有する者の間で必用な情報を共有化することから始める。社交ダンス、カラオケ、手芸、芸術、折り紙、健康、華道の仲間。写真も孫とのコミュニケーションを培いつつ教えあう。そのうち孫と日本中を旅行することになるかも。ある観点から自分が情報を集め整理する。「クラウド」情報共有の構想とソフトシステムの構築が大切。
また日常生活の中にリスクがある。観光地での長期滞在にも楽しいこと沢山。健康の回復向上の機会も沢山。運動や活動や栄養の観点ら長期滞在の中で自分のオリジナルな仕組みを考える。健診センター、トレーニングセンター、温泉。グループ作業で情報の共有化、趣味と興味で好きな人が現れる。SNSの利用は行動から。楽しみながらインターネットの技術を利用し、動画で真意が理解できるようにする。街かどや海外のサークルにも入れる。今回の3.11危機でもロボットに携帯持たせて設備に入る等の活躍があった。PHSの繋がりで助かる。ダムの流木のカメラでの把握も可能。健康対策番組ではアクセスは文字や絵の紙の上へのタッチや電話番号の利用で可能。予めQRコードで登録し、GPS利用の接触の方法もある。ファッションで歩く動画、手芸や絵画や写真や花の色合いでソフト選択することや、折り紙で感謝を表現する動画の利用もある。手芸、パッチワーク、キルト、着物裏で創るアロハシャツ、ヤシの実をボタンにする等「お互いの手作り文化」の交流で「絆」を構築し、海外の地域やお店や個人と素晴らしい交流をすることもできる。利用は趣味や興味から入るが、これが日常生活の中に潜む危機への管理の対応策に活用できる。昨年7月24日に日本は地上デジタルになったが、これを利用して携帯と融合した情報の発信や共有が格段に広がった。対応の「コンセプトを明確にすると」が大切。日常の情報交換の例えば高齢者の毎日の食事の表示が途絶えると何か危険や病気に遭遇かと判断して外国にいる知人が日本の現地に連絡し確認もできる。デンマークではこれで助かった例がある。健康弱者は日常の危機管理での情報発信や照会をし、自己責任で判断することが出来る。メッセージを確実に伝えられるスマートテレビは言葉やいろいろの方法で利用できる。家の中での利用から、外出先から自宅の風呂を沸かす、泥棒を監視。銀行のATMの機能的発展と同じく動画やフェースブックの利用でライフスタイルを劇的に変える。次世代携帯は、GPSも活用しながら、脳波での署名や安価な動画を活用する。電源がなくても、危機管理の「健康医療・防災・防犯・教育」に活用でき、病院のTVも関連企業の広告で安価になる。レンズ技術が格段に進化し、2cmのカメラを飲み込みメタボ原因の早期発見や健康管理や医療費削減にもなり、「自らの勉強の蓄積と判断情報の多様化」により、自己の判断でセカンドオピニオンをお願いしたりもできるようになると思う。薬への判断も広がる。
地域医療は、地域再生の研究にも繋がるが、健康・医療・観光・国際交流・文化・スポーツ等へと利用は広がる。危機管理の基本は「自分の身は自分で守る」。人・物・金・情報の流れのチェックが大切。マルチメディア活用の見地から今後とも危機管理のハードとソフトの開発を進めていきたい。会場でのペーパー利用の接触、裸眼での接触などスマートフォンの世界規模での利用のデモンストレーションをされ締め括くられました。拍手喝さいが続きました。
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