第57回(12月)定例会報告(メモ)
2012年12月28日 by KISK事務局
第57回(12月)定例会報告(メモ)
12月の定例会は、18日、TKP赤坂ツインタワーカンファレンスセンターにて開催。日本資本主義の父と言われる渋沢栄一のお孫さんで90歳になられる鮫島純子様の講演とビュフェ形式の懇親会を中心に、合わせて4時間近い時間を過ごしました
1.中間報告 梶原 代表
前回11月定例会の簡単な復習、市民学の体質別健康法として「漢方とアーユルベーダ」の話と、介護業界の㈱ウイズネット副社長のお話について一言触れた後、今回の市民学報告と講演の予定の紹介、また、1月の定例会の講演は気功についてのお話と実践という紹介がありました。その他、かねてから進めている国際介護予防センターで進めている心身バランス計の普及事業の現状報告、政府が予定している社会保障国民会議に当会の考えを反映させたい等の報告がありました。
2. 市民学シリーズ第15弾・個別化健康法3「年齢と健康法」 梶原 代表
前回までの「血液型別健康法」「体質別の健康法」に次いで今日は「年齢と健康法」を話す。まず坪田和夫著「不老不死」により50~80歳代のサバイバルの説明。「50歳代」は死亡率0.373%。40歳代の2倍以上、30歳代の5倍以上。原因の上位は1位悪性新生物・ガン41.5%、2位脳血管疾患10.6%、3位心疾患10.5%で合計62.6%。後の二つはともに動脈硬化からで、血管の流れの大切さがわかる。対策は、肥満を防ぐ、食事は動物性脂肪を減らす、若く見えるように心がけ、ストレスを減らす、十分の休養をとる。「60歳代」は死亡率0.917%、1位ガン45.7%、2位脳血管11.9%、3位心疾患10.9%、合計68.5%。60代を乗り切ればガンの発生率は減少し、長寿の仲間入り。明治32年の死亡原因は1位肺炎気管支炎2位脳血管3位全結核だったが肺炎と結核は過去のもののようになった。医学の進歩も視野に入れた健康法が大切。そろそろホルモン補充法も考えよう。「70歳代」死亡率2.192%、1位ガン37.7%、2位心疾患14.5%、3位脳血管14.3%、合計66.5%。死亡率が一気に2.1%に上がる。サバイバルするぞとの決意が必要。ストレスなくす、動物性脂肪食減らす、毎日軽度の運動が大切で、ストレッチとエアロビクスと筋力トレーニング。筋力の保持が大切。自信をもち、毎日笑いながら。「80歳代」 死亡率6.86%、1位ガン22.1%、2位心疾患19.9%、3位脳血管17.6%。平均寿命をこえ、女性も80歳代中ごろに超える。心構えが大切。早寝早起き、よく噛んで、水分多くとる、怒らない、あせらない、新しいことにチャレンジ、読書、褒めあう、好きなこと続ける、外見をきれいにの行動を。
続いて個別の視点からの説明が。1満雄正「女40代からのずっと若い体のつくり方」は基礎代謝量が落ちるので筋肉を鍛える等。2石井直方「筋肉革命」足腰の筋肉は毎年0.5~1%のスピードで落ちる。70歳は20歳より2/3に、特に足腰の筋肉は半分に。筋トレで6歳分も足腰筋肉が若返った例も。3久保田競「脳活習慣」30から60歳代に脳が大きく変化。脳の活動のカギは「最大酸素摂取量」。ランニング、水泳、エアロビクス等の有酸素運動が効果的。高年齢でも運動すれば酸素を豊富に取り込み脳の活性化に役立つ。習慣として7時間睡眠、規則正しい生活、カレーを豊富に・インドの認知症は米国の1/5、一時記憶力を鍛える、週最低1時間有酸素運動、美しいものに触れ感動、好きなことして脳を喜ばせる。4鶴見隆史「酵素が免疫力をあげる」人体は100万の異なる化学反応。60-100兆個の細胞の反応に「酵素」が関与。血圧調整、血栓除去、思考、筋肉活動にも関与。免疫力・自然治癒力の要は酵素。体の生活リズム・時間・排泄・栄養補給と消化・呼吸と代謝・を大切にする。食事はまず生野菜や果物から、よく噛む、漬物や納豆等の酵素補給食品。食べた後眠くなったら酵素不足のサイン。5松生恒夫「腸管免疫力を高め病気にならない生き方」は「グルタミン」を意識して摂る。生肉、生卵、発芽大麦などに豊富に。小腸粘膜やリンパ球に影響、抗うつ作用や傷口治す作用が。6白澤卓司「砂糖をやめれば10歳若返る」人間はアミノ酸由来のブドウ糖をエネルギー源とする回路と、脂肪酸由来の「ケトン体」をエネルギー源とする二つの回路を持つ。飢餓状態ではケトン体がエネルギー源で効率が良い。老化防止、病気予防になるが、ケトン食の基本は炭水化物の摂取量を控え、質の良いタンパク質を摂ること。赤身の肉、魚介類、卵、大豆などのタンパクを。50歳代以前は解糖系・ブドウ糖・瞬発型・無酸素型で、50歳代以降はミトコンドリア系・ケトン体・持続型・有酸素型に転換するとされ、対応が大切。テキストの詳細はHPに記載。幅広い観点からの年齢別の健康法の力強いお話に我々も頑張ろうと拍手喝采が続きます。
3.「私の健康法」鮫島純子様 エッセイスト (渋沢栄一氏の孫)
梶原代表から近代日本の生みの親の渋沢栄一さんのお孫の美人長命の健康モデルともいえる鮫島純子先生から実践中の健康法のお話を聴けて幸せだとの紹介で、高貴な貴婦人風の90歳の鮫島先生のお話が始まりました。椅子に座られないで立ったままでの元気なお話です。聞き手の宇津木理恵子さんが登場され、79歳からむしろ毎年若返っているとの雰囲気のお話がありました。[補注:父は栄一の三男正雄氏、昭和17年鈴木貫太郎夫妻の仲人で、岩倉具視直系子孫の鮫島員重氏と結婚し3男に恵まれる。平成11年自宅介護で夫を見送る]。私は美人ではないが長生きしており、お蔭さんで3人の男の子がおり、三人のお嫁さんからお世話になり、せめてトイレだけは1人でいけるように頑張っている。主人は勤め人だったが毎日車が迎えにきて、毎日玄関でお送りしていた。50代のとき、住んでいた明治神宮の近くで、毎日主人と公園を散歩していたが、「台湾の荘淑旂医師」が日本の皆さんに体操を教えておられ、宝物館の近くで配られたチラシでは、最近成人病という言葉があるが、本当は生活習慣病で、子供でも運動しないと、病気の予防にならず、脾臓を刺激しないとだめ。そのため子供に「宇宙体操」を教えているとのこと。両手でタスキを捩じって強く握り上に挙げ天を見て歩く60歩の体操で、我々夫婦も二人で毎日ついて歩いた。或る時先生に聞くと、歩き方がキタナイといわれた。ちゃんとしっかり歩くには、何歩や何キロではなく、真っ直ぐに立ち、後足は45度にけり、内股の筋肉を緊張させて、姿勢よく歩かないと駄目で、前かがみや背中丸めてはダメだと教わった。「姿勢」が健康の基本である。梶原先生の先ほどのお話の健康対応も殆んどは実行中。「酵素」も40年前からいただいている。家族全員では、玄米は良いとわかっているが、何回も噛む、ゆっくり噛む、また焚くのに時間がかかる、トグのにも時間がかかり、白米に玄米酵素を糠で発酵させ家族全員で食べて40年になる。200℃の温度にも大丈夫でいろんな料理にも使え、毎日、この「酵素と宇宙体操」で元気を保ってきたと思う。すべて自然を大切にすべきで、横倉恒雄先生が指摘される五感療法に同感だ、すべきこと、やっていけないことばかりを意識せず、「やりたいことをやり、すべてに感謝し、ストレスを貯めない」ことが健康の源だと思う。言葉で現し「すべてに感謝する」ことだと思う。「嫌な人にも、いじめた人にも、病気にも」すべて感謝することをマスターした。重いバケツを持ち、ギックリ腰になり、動けなくなった時も「有難う」といった。嫌な人にも「有難う」と言う生活を10年以上している。何が有難いか考えると、健康は自分以外のなにものでもなく、消化吸収も天の恵みと脳の働きのお蔭。腰の痛みも、滑って転んでも「有難う」で治す。階段を踏み外して捻挫したときも「有難う」で治した。怒りやストレスがあると脳の側坐核が緊張し血流が止まり病気になるとされており、感謝の気持ちがあると大脳辺縁系の側坐核に血流が流れ回復し、感謝していると治ると確信して、何にでも感謝した生活をしている。別件だがオレオレ詐欺まがいの事件が2011年3月2日にあった。代々木警察署と称する電話があり、あなたの通帳の番号が盗まれ、50万円が抜かれており、犯人は銀行員で9人の犯人で5人は捕まったが4人はまだ逃げているので、通帳とカードを変更した方が良い。先程金融庁の人から電話があり、被害は金融庁が、金融秩序の維持のため全額を補償する。これは急いでやらないと、通帳と身分証明書のコピーと暗証番号があれば新しい通帳が出来ます。電話をそのままにして、すでに金融庁の人がお宅の玄関前にいますからと。見るとスマートなイケメンの青年が玄関に。暗証番号はしっかり封印して渡して下さい。何かあればアドバイスしますからと。私は渡してしまった。その後銀行に電話したが終業後で通じず、ファックスも故障でだめだった。次の朝8時30分銀行に連絡したら既に貯金はおろされていた。警察に調書とられたが、詐欺にあったのに、悔しいとか、取り戻したいと言わず、こんなに明るい顔しておられるのは珍しいと言われた、この様な事件も経験した。
私は、子供は母親がしっかり教育することが大切と思う。鍵っ子は問題と思う。昭和37年に母親として初めて子供を育てる。はじめは、あれ駄目、これせよと求める教育だった。近くのキリスト教会のクラスに入って10年、良い生活をし、日常生活は大丈夫だった。この時一冊の本に出会った。過去世があり、神の国で我々はスタートする。言葉がまず在り、神が在り創世へ。「響き・波動」から極小のものが生まれ、それが大きくなり、物質や人間が生まれる。永遠の波動が魂であり、肉体に宿りこの仮の世界で活動し、その後の帰る処でもある。この世はチャレンジし、トレーニングをする場である。病気も素晴らしい肉体の訓練の場を提供する。名刀も研がないと切れない。自然に、平和な人になるための課題の処理だと思う。自分を乗り越えさせるための一つの課題だと思う。今、自分に必要なのは、自分の波動だ。グズグズしていれば2月でもすぐ経過する。必要なことはこれを短くし自分を立派にするプロセスの一つと考えるべきで、自分が考えることや自分が出会うことは「すべてに感謝」だ。すべし、や、するなは、自然に生まれてきた課題を乗り越えるときにはダメと思う。警察のことも感謝、明治神宮のお庭での出会い、横倉先生との出会い、そのおかげで本日のお話へ。ここで話す使命があったのだと思い、横倉先生や全ての方に感謝している。この15年間この気持ちで生きている。肉体の自分は天地創造の神が創り、宇宙創造のエネルギーの創造だ。陰陽ができ、響きが生まれ、自分となり、穏やかな地域を作り、また魂がこの肉体をお借りする。すべては自分に必要な応用問題だ。逃げない。骨折にも感謝。良い医者に会え、回復にと社交ダンスもし、横倉先生にも会え、記憶力を再生させ、繰り返しの実践も大切で、上を見て自分と神の一直線のジョイント、無限の愛へと繋がると思う。身近に起こることをなんでもありがたく受け止められる心の在り方を練習してきた。人生とは魂を磨き成長させるトレーニングの場だと思う。健康とは、自然のエネルギーが60兆個の細胞の全てに補給されることから生まれる。村上君雄先生の言われる「核の中の光が振動エネルギーとなり、ひびき、周波数を一体化し、そこに直感が入りこむ」。自然エネルギーとのジョイント・一体化が「若返り」で60兆個の細胞に光が注がれることで「疲れない」。ダンスの練習、音楽の振動、楽しい。80歳からダンスを練習し、1年に一度発表する。姿勢に気を遣い、自然に氣が充満し脳を使う。私は80歳からは若返ったと思う。天と地とのジョイント、振動に感謝。細胞の中に光が入る。サプリメントも時々。酵素も三週間4000円。運動を楽しく、ダンスもする。振動と周波数で、天に会える。菊のマークの健康酵素。40年前玄米酵素に縁あって出会い。製造工場は伊豆から八王子、千葉県の逆井へと移動。経営者は最初の般若心経を読む方や現在の座間の観音様を拝む方、と精神的にはすごく落ち着いた方のようだ。と。90歳講師の素晴らしい魅力的な力の籠るお話しに、拍手喝采が続きました。会場の質問。梶原代表「宇宙と波動のジョイントに感謝とは、愛と調和がベースでしょうか」。全て有難う御座いますで、対応している。トイレでも有難う。排泄も自然のお蔭げで、つつがなく排泄でき感謝。「長寿食卓」に感謝。今野由梨さん「私の会社は来年45周年だが、40年前最初にお会いしたと思う。講演会場で座っておられたが、温かさと穏やかさを感じさせ、すごいオーラを感じたので自宅に電話したが」。昭和41年に笹塚の自宅にお伺いしお話したことを覚えている。とのお答え。[今野さんも毎日感謝の言葉を沢山御発言]。
次いで会場で鮫島先生の御指導で「宇宙体操」の練習。立ち上がり、ハンカチを伸ばし左と右の手に端を巻きつけて固く握り、口をかみしめ両手を開いて天に挙げ、手に力を入れてハンカチを上方で横に強く引っ張った状態で、天を向き、内股の筋肉を緊張させ、姿勢を正した「爪先立ち」で60歩ほど前に向かってゆっくり歩く。会場の会員全員が練習。姿勢やすがすがしい美貌と自然エネルギーを秘めたこんなに素晴らしい方がおられたのか。「有難う」「酵素活用の食卓」「宇宙体操」実践のこんなに素晴らしい話を聴けた。有難う御座いました。会場の皆様の心からの拍手喝采が再度続きました。先生にはスケッチとともに綴る「毎日が、いきいき、すこやかに」「子育て、よかったこと、残したいこと」(小学館)などの多くの御著書があります。
4. 懇親会
講演の後はビュフェ形式の懇親会を開催。鮫島様は、立って講演された後でも立ちっぱなしで歓談されていました。鮫島様の著書のプレゼントもありました。
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