市民本位の健康医療に向けて

資料3 レクトレ交付金その2

2013年4月2日 by KISK事務局  


「レクトレ」資料3

「レクトレ」事業交付金関係(第3次案)        2013・03・11

「レクトレ事業」概要

(要約)

1 高齢化の進行、生活習慣の変化などで心身が衰え「ふらつき族」の増加

2 日常生活で自立できない、火事、地震、津波等の災害時に避難できない、作業用車両や自動車の安全運転ができない。家族や地域社会の大きな負担となる。

3 「運動」を中心に「栄養」「休養」「五感の強化」「気力の増強」で心身の衰えを防止し、元気な心身を復活する「レクリエーション的トレーニング」(レクトレ)を実践する。

「レクトレ」は50歳以上は必修、若い人はサポーターで参加。

4 「レクトレ」は集団で行えば効果は倍増。老若男女、異業種あるいは村と街の混在が、より効果的。

5 「レクトレ」を通じ「地域の活性化」も。

6 都市と農村の住民が平素から「親戚づきあい」して、災害時などに「助け合い」。「避難」や「疎開」も。

(「ふらつき族」の増大)

1 高令化の進行と生活習慣の偏り、ストレスの増大で心身が衰え、ふらつき、よろめき、転倒、事故、障害、寝たきり、介護、入院等の事態が増え、「自立歩行」や「自力避難」あるいは「安全運転」に支障を生じ、本人の日常生活の困難はもとより、家族にも重い負担となり、また「災害弱者」としてコミュニティの運営にも大きな支障となっている。こうした高令化等に伴う「ふらつく族」の増大を抑制することが、特に農産漁村において地域社会の深刻な課題となっている。

課題は、心身が自立して正常に働く「自立ポテンシャル」(自活力)の確保、すなわち

1-日常生活を維持できる「自立歩行」

2-災害時の「自力避難」

3-自動車・作業用車両の「安全運転」

であり、これらの「自立歩行」「自力避難」および「安全運転」の能力を維持し、回復することは、個人にとっても、家族にとっても、さらには地域社会にとっても緊急の課題となっている。

(機能回復)

2 衰えた心身の機能を回復するには、

(1)  骨格、特に背骨の歪みがあれば、それを正す「脊椎矯正法」など。

(2)  筋肉が退化しておれば、その筋肉を強化する「スロートレーニング」

(3)  認知症、うつ病などのおそれがあれば、その進行を防止し改善を図る「運動」を中心に「栄養」「休養」「気力増強」等の「理学療法的トレーニング」等が有効である。

*脳機能の維持・回復には「運動」が有効であるということが、世界的に定説になってきているが、「運動」を中核に「栄養」「休養」「五感」「気力」の各種方法を組み合わせれば、相乗効果もあり、早期に成果が挙がる。

*患者側市民の「しがらみのない」立場から、「認知症」などの原因は、理論的ならびに経験的に「循環不足」「栄養不足」および「刺激不足」の「三つの不足」が考えられる。これから考えても認知症などは「生活習慣病」である。

-1「循環の不足」 体内、特に脳内の血流等の循環不足で脳細胞の代謝活動が鈍る                     ことで、アミロイドβなどの老廃物が溜りやすくなる。大脳の血流を増加させる口や手の指の運動、小脳の血流を増加させる平衡運動などが有効。

筋肉の退化や運動不足が血流等の循環を悪くする。全身の運動も必要。

「冷え」も循環を悪くする。入浴などで体温を上げる。

-2「栄養の不足」 血流不足は酸素不足にもなる。脳神細胞を活性化する各種脳内ホルモンなどを維持するためバランスのとれた食事や歯の手入れが重要。特に青魚に含まれる不飽和脂肪酸の補給が必要。

酵素の補給も重要。酵素の量は有限。高令化で減少。特にアミロイドβを消す代謝酵素が重要。食べすぎで消化酵素を浪費して代謝に回る分をなくさないように。

-3「刺激の不足」 脳に直接伝わる「五感」目、鼻、耳、口、皮膚からの刺激が少なくなると脳細胞に「廃用性萎縮」が起こる。嗅覚を刺激するアロマセラピー、聴覚を刺激し脳を呼び覚ます音楽療法、皮膚を刺激し直接的に脳を揺さぶるシャワー、マッサージ、鍼灸などが有効。

特に味覚の刺激が重要。カレーライスは味覚を強く刺激し、また脳の血流を増やす。カレーの成分のターメリック・クルクミンに特殊の作用があるとも言う。他の香辛料も有効。

これらの五感を総動員するのがゲームやスポーツ、対人的なコミュニケーションやスキンシップである。人間は集団生活を属性・宿命として生き残ってきた。

以上の方法は、全体を統括する「気力」があってこそ成功する。「気力」が「元気」の「元締」として重要な役割を果たす。「気は聚なり」(中国・気功)

こうした方法の成果は、「運動療法」を中心として、既に「心身機能活性療法」の国内外における活動の実績で明らかになっている(国際放送NHKワールドで2012年春に放映)。ただし、現在のところ日本で「保険診療」の対象にはなっていない。現行の医療・介護報酬制度は、認知症の根本的な治療は目的としていない。

*「レクトレ」の標準的なカリキュラムを設定し、各地・個別のカリキュラム作成の指導をします。

(「脳に効く」対策)

3 特に、認知症、うつ病などのおそれがある場合には、その予防および改善策として、

(1)「脳に効く」理学療法、作業療法、心身機能活性療法など運動療法が有効であり、

(2)それに以下の「脳に効く」各種療法を加えて

1-食事(カレー、オメガ脂肪酸、酵素など)(よく噛む)

2-休養・睡眠(セレトニン、メラトニン・・・)

3-五感療法(音楽療法、アロマセラピー、マッサージなど)

特色として、音楽回想法(「癒しの音楽」とは別に)、アロマ「リ_ブレイン」など。

4-気力増強法(呼吸法、瞑想法、気功など)

(例)1「おりん」で響く音(ね)に耳を澄まし精神集中。

2 「奥歯を噛み締めない」「口をすぼめて長く息を吐く」「鼻から息を吸い腹を膨らませる」「体の重心をヘソの下に下げる」(体から心を安定させる「心身一如」)

3 動作は「ゆっくり」、気持ちは「ゆったり」、笑顔で「にっこり」と、副交感神経優位に。

以上のような多面的な総合対策を講じれば確実に早期に成果が得られる。多くの国内外の「体験的エビデンス」がある。

生活習慣による心身の歪みを考慮すると、遅くとも50歳を超えたら、このような総合対策を日常的に実践して心身の衰えを防止することが必要である。そのサポーターとして、若手も必要。

なお、これらの総合対策によって、少なくとも3ヶ月程度で、目に見えて「自立歩行」「自力避難」および「安全運転」の能力の向上が見られる。

また、総合対策の結果として、心身が強化されて免疫力・自然治癒力が高まり、病気の予防や早期回復にも効果を発揮することができる。現段階では、例えば肺炎などを発症したら原則として「自然治癒力」に頼るほかない。

*  これらの指導者として人材の養成、そのための専門家の派遣をします。

(効果測定)

4 いろいろな対策を実施した効果は、例えば

筋肉トレーニングでは「てんとう虫テスト」(第一学習社)

脳トレーニングでは「心身バランス計」(株)国際介護予防センター

「物忘れ相談プログラム」(MSP)鳥取大学

アルツハイマー型認知症評価法(TDASU)鳥取大学

の手法で計測でき、トレーニングの前後で活用すれば、客観的な「目に見える成果」が出てトレーニングの励みになる。

これらの効果測定のサポートをします。

(科学的評価)

5 なお、別途、装備する先端技術測定器による評価も、要請に応じ、実施します。

(セルフメディケーション)

6 これらのトレーニングは、健康保険の対象にはならず、自主的に自己責任で実践する。病気になれば、もちろん病院等で専門的な治療を受けなければならないが、予防や治療促進のため積極的にセルフメディケーション(自然治癒力・自己治癒力の発揮)を働かせることが国家財政の負担を軽減することにもなる。

(レクリエーション的トレーニング「レクトレ」)

7 一般に健康法は知識に留まり実行されないのが通例である。トレーニングは自分を「厳しく鍛える」というよりも「楽しい習慣にする」方が入りやすく、また長続きもする。

*「虹の会」所属の文化・芸能人が巡回してレクリエーション的なトレーニングの指導をします。

(集団トレーニング)

8 同時に、健康法は一人で孤独に取り組むよりは集団で実施した方が効果は挙がる。できれば

老若男女、顔ぶれが多種多様な方がよい。「で愛・ふれ愛・きそい愛」

*  韓国では、人の集まる公園に筋力トレーニング機器を備え、無償で市民の利用に開放している。日本でも、こうしたトレーニングの場を市民に開放するといい。

*  作業用車両や自動車の運転による事故を防止するため、地域の自動車運転教習所と提携して「安全運転教室」を開催、にんあで参加。教習所の運転シミュレーターや実地の運転コースを活用。「心身バランス計」でトレーニング効果を測定。

(都市と農産漁村との交流)

9 「ふらつき族」は、人口減少や高令化が著しい農産漁村で深刻な問題となっている。

「レクトレ」は、地元住民だけでなく、都市住民との交流の中で実践すれば、情報が増えたりして、より効果的となる。地元の農林水産物の消費にもつながる。

*都市住民も交え、地元食材を活かした「料理教室」の開催。

*  KSK所属の団体およびメンバーが交流を支援します。

(地域資源の活用)

10 都市住民が参加するには、温泉、森林浴、市民農園など地域資源を活かして「レクトレ」に参加する魅力づくりが必要となる。その資源の発掘や活用のため都市住民が協力する。それが単なる「交流」から「滞在」、さらには「定住」に発展することになる。

また、都市の定年退職者や若者の移住希望も増えている。その受け入れシステムを構築する。

*「探索ツアー」ウオーキングを兼ね、都市の住民も交えて、地域の歴史、文化、産業などの魅力を探索する「宝探し」。地元の消防団員の指導で災害時の避難コースも取り入れる。

*  (例)温泉を利用した「湯治の里」、里山を利用した「森林浴」講想、遊休農地を利用した「市民農園」、自然の中に「かま」を設置し作陶「やきもの工房」など。いずれも魅力的な「レクトレ」の場となる。

*  地元の特産物の開発。都市での販売、宅配システムなども支援します。

(大都市災害時の避難)

11 農産漁村と「レクトレ」を通じ平素から「親戚づきあい」をしておれば、大都市の地震等の災害時には、「一時避難」あるいは「疎開」先として受け入れられやすい。

鳥取県智頭町では、疎開先を希望する都市住民の登録制度を設けている。

(東京でパーティ)

12 平素からの「親戚づきあい」が大切。定期的に東京で各界の有識者を交えて、地元食材を楽しむパーティを開催します。農産漁村の情報や人脈の不足をカバーします。著名人の口コミで観光宣伝など情報発信にも効果的です。

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