市民本位の健康医療に向けて

第1回 4月 定例会 報告

2009年1月27日 by KISK事務局  


415日(火)定例会の報告

六本木、東京国際文化会館

健康医療市民会議が任意団体として発足し、公式に会員を募集してから初めての集会が、415日午後4時より、六本木、東京国際文化会館のホールにて開催されました。


今回は、当会の趣旨である「市民本位の健康医療、市民自ら自分の健康を守ろう」の立場で、まず市民の方々の意識を高めていただくための言わば市民集会であり、直接健康医療には携わっていない普通会員を中心とした集会でした。ご案内から開催までの期間が短かったこともあり、ご都合のつかなかった方も多くおられる中、各方面の有識者を始め、ホール一杯に、およそ100名ほどのご出席があり、初めての集会としては大成功。主催者としては心強い限りです。

当会準備会代表の梶原拓より、簡単な当会の趣旨説明と挨拶があり、今定例会のメインイベントとして、癌研有明病院の名誉院長で東大名誉教授の武藤徹一郎先生から「がん治療最前線」という演題で講演していただきました。

武藤先生によれば、がんには、どこでも治せるがん、2医師、病院によって予後が違うがん、現代の医療では誰もどこでも治せないがん(難治がん)の3つあり、早期発見が重要であること、専門医に診てもらうこと、設備の整ったところの選択が重要であること、また、がんを完全に予防することは不可能で、大局的に見れば、がんと共存していくことが大切であると言っておられました。また、専門医・専門病院不足など難治がん医療の問題点と対策、臓器ごとに分かれた治療だけでなくいろいろながんを横断的に見て(Tumor Boardと呼ぶ組織を作って)治療に取り組む癌研有明病院における治療法、免疫療法等についてお話がありました。   講演の概要 講演の様子

武藤先生の講演の後、「おすすめ体験談」の例として、梶原代表が、自ら経験した前立腺がんの重粒子線治療の好結果を含め、健康医療に関する自らの体験をいくつかお話ししました。今後、このような体験談を会員同士でシェアし合うことの重要性を訴えました。   おすすめ体験談1・(梶原)

また、講演の時間の前後の時間を利用して、「健康度自己測定」と題して、希望者に、血管年齢の測定等のデモを実施しました。かなりの方が受診されたようで、安心された方も心配になった方もおられるようです。これは、定例会のたびに実施してゆく予定です。

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