市民本位の健康医療に向けて

第7回 10月 中間報告

2009年2月4日 by KISK事務局  


健康医療市民会議 第7回(10月)定例会

中間報告

H20・10・21 梶原代表


1 定例会の開催<患者・市民の連帯と情報の共有>

今回で定例会は7回目となりました。昨年10月から始めた試行を含めると10回を超える勉強会となります。そして多くの情報を共有することができました。がんの最先端治療を学び、重度の認知症も運動療法により3ヶ月で治ることも知りました。出席者からは、いい勉強ができたと好評をいただいています。

今回の定例会は、世界最先端の放射線がん治療技術である重粒子線治療システムHIMACの開発者として著名な放射線医学総合研究所顧問・平尾泰男博士に講演をお願いしました。私も5年半ほど前に前立腺がんを患い同研究所付属病院で4週間、治療を受け現在は完治の状況です。素晴らしい科学技術の恩恵に浴したとの思いですが、こうした治療法のあることも知らない、知らされない、治療を受けたくても阻止されている患者が今もって数知れずおられ、時には大切な命を落とされている事例があります。日本の医療界の後進性の犠牲になってはなりません。大切なことは患者・市民が自ら進んで学習し、掛け替えのない命を自己防衛するしかありません。

また塩谷信幸・北里大学名誉教授には「アンチエイジングのすすめ」と題して老化防止と美容についてお話いただきます。先生は公益団体アンチエイジング・ネットワーク理事長を務められておられます。我々シニアは元気で若々しく人生を謳歌しながら、社会のお荷物にならないよう心がけなければなりません。

来月は、川越市で帯津三敬病院を開き日本では最も早く臨床で統合医療を実践され、多くの著書でも有名な帯津良一先生に講演「統合医療のパイオニアとして」をお願いしております。先生は東京大学医学部で西洋医学を究めた上で、その限界を知り、医療の新天地を開拓されました。豊富な臨床例から貴重なお話が聞けるものと期待しております。

また名古屋市で自然医学総合研究所所長として自然医学の見地から統合医療を実践されている大沼善譽先生に「新血液学理論による統合医療の症例」と題して血液動態の正常化を基本とした新しい治療法を紹介していただきます。私も時折診てもらっていますが、難病も治され、全国から多くの患者が来られています。

12月の定例会は趣向を変えて、日本倶楽部(丸の内3丁目国際ビル8F)にて懇親会を開催します。いつも時間一杯で交流の機会がないとのご意見もあり、講演抜きで懇親の場を設けました、別にご案内しますが、お繰り合わせの上ご出席を願います。

なお、来年も普通では得られない貴重な情報に接することができるよう講演の企画をいたしますが、時間の関係もあり講師は原則1人といたします。十分に講演も伺い、ゆっくり交流もできるよう取り計らいたいと考えています。同時に「市民」会議の趣旨に沿って会員の主体的な参加・協働の企画を加えていきたいので、ご協力を願います。11月定例会では事業計画を提出します。

2 「医療改革懇談会」(三者会)の開催<患者・市民本位の医療改革を>

去る108日第8回健康医療懇談会(三者会)(座長・大竹美喜・国際科学技術振興財団会長)を開催しました。先に健康医療市民会議としてアピールした「医師不足緊急提言」とりわけ「メディカルスクールの創設」について情報・意見交換をして後、これから三者会で採り上げるべきテーマについて論議しました。医師免許更新、後期高齢者制度等が俎上に上りましたが、さらに検討することになりました。会員からの意見を期待しています。

3 患者・市民の自衛策<信頼できる健康・医療・環境「すぐれもの」を>

各種食品に見られるように市場も行政も残念ながら信頼できないという状況になっています。こうした事態を早く改善しなければならないことはもちろんですが、同時に我々消費者も独自に安全・安心・健康を求めて学習し、行動し、自衛しなければなりません。

その一環として、当市民会議として、日本トータルヘルス協会及び予防医学推進協議会と連携し、健康・医療・環境に関する商品・サービスで一定の要件を備えたものを「すぐれもの」と認めていきたいと、前回の定例会でお話しましたが、自分たちで自主的・主体的に検証するため会員にモニターになってもらっています。これまで健康度自己測定器や水素系サプリメントで試みてきました。水素系サプリメントにつきましては、1名を除き、好評のようです。今回は足裏健康器を展示し、モニターを募集します。結果がよければ、会員への特別価格による提供と販売数量に応じた基準で広報宣伝費相当の市民会議運営協力費をいただく予定です。

今後、評価委員会と普及会の設置を進め、

(1)会員のためになる

(2)社会のためになる

(3)市民会議の運営にプラスになる

事業に取り組んで参りますので、ご協力を願います。

4 このほかの課題につきましては、11月の定例会で報告します。

以上

健康医療市民会議 定例会(各月第3火曜日)

講演実績と予定

H20・10・21

<実 績>

4月15日 第1回定例会 六本木・国際文化会館にて

講師 武藤徹一郎・癌研有明病院名誉院長「がん治療最前線」

News! 同病院は2008年度「朝日がん大賞」受賞

講師 梶原拓・健康医療市民会議代表「おすすめ体験談」

5月20日 第2回定例会 平河町・都道府県会館にて

講師 渥美和彦・東京大学名誉教授「統合医療について」

講師 山田實紘・木沢記念病院院長「がん治療最先端放射線技術トモセラピー」

6月17日 第3回定例会 乃木坂・国際医療福祉大学本部にて

講師 山本寛斎・イベントプロデューサー「元気主義万歳」

講師 福岡明・医療法人明徳会理事長「統合歯科治療とОリングテスト」

7月15日 第4回定例会 乃木坂・国際医療福祉大学本部にて

講師 河北博文・日本医療機能評価機構専務理事・河北総合病院理事長

「病院の選び方」

講師 川嶋朗・東京女子医科大学自然医学研究所クリニック所長「統合医療の実践」

8月19日 第5回定例会 南青山・国際医療福祉大学大学院にて

講師 小川眞誠・日本心身機能活性療法指導士会理事長「認知症は治る!」

講師 今野由梨・ダイヤルサービス社長「おすすめ体験談」

9月16日 第6回定例会 南青山・国際医療福祉大学大学院にて

講師 田中雅嗣・東京都老人総合研究所・研究部長「長寿の仕組み」

講師 鈴木志津夫・マハリシ総合研究所代表「TM瞑想法入門」

10月21日 第7回定例会 南青山・国際医療福祉大学大学院にて

講師 平尾泰男・放射線医学総合研究所顧問

「世界最先端技術・重粒子線によるがん治療」

講師 塩谷信幸・北里大学名誉教授「アンチエイジングのすすめ」

<今後の予定>

11月18日 第8回定例会 南青山・国際医療福祉大学大学院にて

講師 帯津良一・帯津三敬病院院長「統合医療臨床のパイオニアとして」

講師 大沼善譽・自然医学総合研究所所長

「新血液学理論による統合医療の症例」

12月16日 第9回定例会 丸の内3丁目国際ビル8F(帝国劇場と東京會舘の間)日本倶楽部にて

会員交流会(閣僚等若干のスピーチを交え)(立食パーティ方式)

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