市民本位の健康医療に向けて

第9回 12月 中間報告

2009年2月4日 by KISK事務局  


健康医療市民会議 第9回(12月)定例会

中間報告

H20・12・16 梶原

1 定例会の開催<患者・市民の連帯と情報の共有>

前回の定例会は、臨床家として日本における統合医療の先駆者で著名な帯津良一先生に西洋医学による治療に気功を導入された経緯、心身一如の医療が必要など有益な話をしていただきました。がんのような難病の治療には幅広い観点から総合的な対策が不可欠であり、同時に患者自身が前向きの心、気力、意欲を持つことが大切だと教えられました。

また長年、血液動態理論に基づく自然医学により多くの難病に取り組んでこられている大沼善譽・自然医学研究所所長より臨床例を紹介していただき、患者・市民としては、従来からの定説・通説にとらわれることなく、さらには保険診療の枠をこえて最適な治療法を調べ選択することで自分の命や健康を守らなければならないと痛感しました。

今回は年末でもあり講演はお休みとし、忘年会を兼ね懇親会としましたが、来年1月以降は講師1人に限り、じっくり勉強し、質疑や意見交換ができるようにします。

1月20日 南青山・国際医療福祉大学大学院にて 川村則行・国立精神・神経センター心身症研究室長に講演「自己治癒力を高めよう」(病気を治すには「自然治癒力」に加え患者の意志や意欲が大切)をしていただきます。

2月17日 丸の内・日本倶楽部にて 血小板検査と脳の血管写真(MRA)により脳梗塞発病の危険性を未然に調べる技術を開発された金沢武道・郵船ビルクリニック理事長に「脳梗塞の未病検査と治療」の講演をしていただきます。先日、私も検査を受けてきました。

3月17日 南青山・国際医療福祉大学大学院にて 長年、びわ葉温灸療法を中心に日本古来の伝承医学を実践されてきた島田修・㈱エス・エフ・シー代表取締役会長より講演「伝承医学について」を伺います。

4月21日 丸の内・日本倶楽部にて 音学評論家・作詞家として著名な湯川れい子氏は音楽療法にも造詣が深く「音楽療法について」と題し講演していただくようお願いしております。

なお丸の内・日本倶楽部で定例会が開催されるときは、会の後、同食堂で交流会ができるよう企画しております。

「講演実績と予定」(別紙)なお定例会は毎回、司会役で小山悠子・サンデンタルクリニック院長、受付等で同クリニック職員のご協力をいただいてきました。

2 「医療改革懇談会」(三者会)の開催<患者・市民本位の医療を>

国会議員、医療側、我々市民側三者に全国有力紙論説委員等アドバイザーを加えた通称「三者会」本年4月にスタート以来、11月26日まで9回の会合を重ね、8月には「医師不足緊急提言」をまとめ、構想日本とともに関係方面にアピールしてきました。

11月の三者会では「医療臨調」の設立、患者の権利宣言などを議題としました。「医療臨調」については、その後、非公式に関係筋に打診してきましたが、さる12月2日、麻生総理を本部長とする「地域医療改革に関する推進本部」を設置することになりました、政府部内の連携体制は整いましたが、民間をも含めた総合的な推進体制の確立が今後の課題です。

なお来年は構想日本と連携し医療改革のシンポジュウムを開催する予定です。

3 患者・市民の自衛策<信頼できる健康・医療・環境「すぐれもの」を>

虚偽表示等が横行し、安直に健康・医療・環境を委ねることはできないと、これらのサービスを患者・市民自身が検証する試みをしてきましたが、このたび日本トータルヘルス協会、予防医学推進協議会と協議し、来年1月には三者共同の「評価委員会」(仮称)を発足させることとしました。その上で「すぐれもの」の普及を図りたいと考えています。

全国23箇所でテーマパークを運営している企業と東京近郊で大きな農園をつくり当市民会議と連携することを協議しています。会員が運営に参加し、安全・安心・美味の農作物を優先的に入手できるような仕組みを検討しています。

4 「女性のための統合医療研究会」

去る11月4日、都内で第1回「女性のための統合医療研究会」(小山悠子座長)を開催しました。同月22日第2回の会合を四谷・主婦会館で開催し、12月10日、かずさアカデミアパーク(千葉県木更津市)ホテル・オークラの統合医療フロント・モデルの実践候補地を座長ほか視察してきました。環境、設備、サービスとも良く特に高木料理長創作の健康自然食は抜群で統合医療以外にも当市民会議および会員が優先的に利用できるようお願いしてきました。(東京駅八重洲口より定期バスで東京湾横断道経由1時間弱)

5 「認知症センター」の設置

日本の病院では御殿場高原病院(清水のぶひろ院長)(TEL0550-89-5671)が心身機能活性療法による認知症の治療を始められました。また予定通り結果が出なければ費用は返還する「成果主義」による「認知症センター」の設置については、現在関係者と協議を進めています。前評判はいいようです。

台湾の台南市及び中国の上海市で実際に心身機能活性療法により成果をあげている病院・施設の見学ツアーを旅行社と検討中です。既に一般の方でも希望者がおられます。

6 「がん難民サポート事業」の推進

病院から見放されたがん患者「がん難民」をサポートするためワクチン治療等を検証してきましたが、総合的な治療ができる拠点とネットワークを構築するための調査・協議を進めています。あちらこちらから相談も増え緊急の課題と心得ています。保険診療の限界を痛感します。また自由診療もバラバラです。相互の連携が急務です。

7 今後の方針

(1)「健康市民塾」の開催

患者・市民中心の体系図に従って会員の自主的な勉強会を開きます。ご参加ください。Оリングテスト教室も宿題となっていますが、なるべく早く実現したいと考えています。

(2)地域会議の普及

現在、地域会議第1号の「健康医療市民会議信濃」が自主的に活動されていますが、来年は他の地域への展開を図っていきます。

(3)新規会員の募集

このたび元文部大臣でアジア教育福祉財団や日本倶楽部の名誉会長など幅広く活動されている奥野誠亮氏に会員になっていただきました。95歳でなお益々お元気でご活躍されている秘訣を学びましょう。定例会の会場の都合もあり大々的に会員増をすることはできませんが、信頼できる方がおられれば会員からの紹介をお願いします。

なお、懸案のネット会員については、ようやく実績もできコンテンツの見通しも明るくなりましたので、本格的なSNSの検討を開始します。

(4)体制づくり

これまで当市民会議の運営は手探りで進めてきましたが、昨年10月から実質的に15ヶ月を経過しましたので、来年からは組織的に運営できるよう「運営委員会」をスタートしなければなりません。会員の参加を願っています。その上で体制固めをしたいと考えています。

以上

追記)

当会もいろいろな形で、あちこちのHPとかメディアにも紹介されていますが、最近の例として、11月のスポニチの連載(4日間)で、医療ジャーナリスト福原麻希様の書かれた「目指せピンピン100歳」を添付しました。前々回ご紹介したDIPEx様も

紹介されています。

また、今月23日(午後7時より50分間)にはテレビ神奈川(TVK)で医療改革懇談会のメンバーである宇住晃治様、川嶋朗先生、本日のゲスト日本医療学会の笠貫宏様に当会代表梶原も入った近未来医療に関する対談形式の番組の放送があります。


健康医療市民会議 定例会(各月第3火曜日)

講演実績と予定

H20・12・16

<平成20年>(実績)

第1回(4.15 武藤徹一郎・癌研有明病院名誉院長「がん治療最前線」

梶原拓・健康医療市民会議代表「おすすめ体験談」

第2回(5.20 渥美和彦・東京大学名誉教授「統合医療について」

山田實紘・木沢記念病院院長

「がん治療最先端放射線技術トモセラピー」

第3回(6.17 山本寛斎・イベントプロデューサー「元気主義万歳」

福岡明・医療法人明徳会理事長「統合歯科治療とОリングテスト」

第4回(7.15 河北博文・日本医療機能評価機構専務理事・

河北総合病院理事長「病院の選び方」

川嶋朗・東京女子医科大学自然医学研究所クリニック所長

「統合医療の実践」

5回(8.19)小川眞誠・日本心身機能活性療法指導士会理事長「認知症は治る!」

今野由梨・ダイヤルサービス社長「おすすめ体験談」

6回(9.16)田中雅嗣・東京都老人総合研究所・研究部長「長寿の仕組み」

鈴木志津夫・マハリシ総合研究所代表「TM瞑想法入門」

第7回(10.21)平尾泰男・放射線医学総合研究所顧問

「世界最先端技術・重粒子線によるがん治療」

塩谷信幸・北里大学名誉教授「アンチエイジングのすすめ」

第8回(11.18)帯津良一・帯津三敬病院院長「統合医療臨床のパイオニアとして」

大沼善譽・自然医学総合研究所所長「新血液学理論による統合医療の症例」

第9回(12.16)は会員交流会のため講演はありません。

<平成21年>(予定)

平成21年より、原則として、講演は各回お一人となります。

第10回(1.20)南青山・国際医療福祉大学大学院にて

川村則行・国立精神・神経センター心身症研究室室長      「自己治癒力を高めよう」

第11回(2.17)丸の内・日本倶楽部にて

金澤武道・郵船ビルクリニック理事長

「脳梗塞の未病検査と治療」

第12回(3.17)南青山・国際医療福祉大学大学院にて

島田修・㈱エス・エフ・シー代表取締役会長

「伝承医学について」

第13回(4.21)丸の内・日本倶楽部にて

湯川れい子・音楽評論家・作詞家

「音楽療法について」

健康医療市民会議

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