第8回 11月 定例会 報告(メモ)
2009年2月4日 by KISK事務局
第8回健康医療市民会議定例会メモ
(20年11月18日16-18時・国際医療福祉大学大学院
東京サテライトキャンパス・南青山一丁目)
1 梶原代表からの市民会議の経過報告
中間報告の資料等に基づき報告。①本日の講師の統合医療のパイオニア帯津良一先生及び新血液学理論の大沼善誉先生について御紹介。②医療改革懇談会(三者会)で取りまとめた「医師不足対策緊急提言」を各方面に働きかけているが、先日野田聖子消費者大臣にもお話しし、法案担当の総括審議官にも消費者の患者・市民を重視すべきとの申し入れをしました。③患者・市民の自衛策として、中島健一郎さんを中心として信頼できる健康・医療・環境の「すぐれもの」の市場を提供する提案を検討している。④11月4日女性のための統合医療研究会(小山悠子座長)を開催し22日には第二回の予定。⑤講師もお願いした認知症改善の心身機能活性療法指導士会の小川真誠理事長の中野の会合に出席し、上海市の実施の院長も出席された。改善の結果が出ない時は経費を返還するような成果主義のもとで運営する「認知症センター」を各地でつくろうということで、関係団体と連携して展開を図る。
⑥12月は日本倶楽部での立食懇親会として意見の交換をしたい。会員の司葉子さんにスピーチしていただく予定。新年からの定例会は講師を一人として実践的で有用な情報・知識が得られるよう意見交換を含め余裕のある時間でお話を聴くようにする。⑦地域市民会議第一号の信濃会議立上げの「そばづくり名人」の小林一茶さんの蕎麦を味わう会を兼ねた日帰りツアーを組むのでご参加を。⑧医療改革・医療療法の実践には会員みんなが立ち上がる必要がある。会員の紹介の信頼できる方は会員となっていただきたいので、良い方がおられれば御紹介を。運営委員会も来年は発足させたい。
2 講演「統合医療のパイオニアとして」帯津良一・帯津三敬病院名誉院長・日本ホリスティック協会会長
梶原さんとは10年前に南飛騨の健康保養地構想の講演のとき、早く来て県庁でお会いしたいとうことでお会いした。知事の医療の知識がすごく、私とおなじことを考えておられたのでびっくりした。パイオニアといわれるが、孤独な荒野のガンマンの気持だった。食道がん等の外科手術をしているが限界を感じた。西洋医学は部分を診る、中国医療はつながりを診るものであり、これを併せてはどうかという考えで、東京と北京が姉妹都市で中国の医師が交流で来ていたので、こちらからも中国にいけないかということで、北京の肺がん研究所を尋ねた。鍼麻酔を利用した手術をみた。患者は意識があり会釈してくれた。鍼麻酔が効く人と効かない人がある。素直な人には効き、素直でない人には効かない。気功をすれば素直になるということで気功を三週間やる。呼吸法、柔術、鍼灸のツボと経絡の知識、丹田呼吸や柔術の呼吸のマスターも大切、間合いも大切。気功のプロに会いたかったが文革終了時で会えなかった。帰ってきて患者に太極拳や気功を教えようとしたが余り乗ってこない。東京医大の先生がホリスティック協会を立ち上げられた。部分の西洋医学、つながりの中国医学に対し、人間丸ごと診るとの考え。全てを診るのは私の考えだ。心の問題や心の治療も大切で、人間を丸ごと診る方法の研究をすべきだと思った。患者の「体と心と命」を診ること必要。西洋医学はエネルギーの導入、中国医療は排出の重視、代替医療でエネルギーの向上を目指す。ホリスティック医療は、治しと癒し、エントロピーとエネルギーの統合、熱や息や小水での排出。統合医療には直感が大切。医療者と患者の一体化の統合方法。医療と養生の統合。つながりが大切。統合医療で場のエネルギーが高くなる。二者の対話、社会を含む三者のネットワーク。宇宙、家庭、仕事、自然環境、市場、広場、場が大切。積分で新体系を造っていく。当事者の志、医療者の志、場のエネルギーを高めることが大切。26年間頑張っている。100人いると30人位は分ってくれるが出来るだけ割合を増やして行きたい。五木寛之さんは病院に行くと病気になる雰囲気を感じるといわれる。統合医療で一戦を交え、病院全体で頑張って行きたい。体と心と命を一体とみる統合医療の重要性とその実践のエネルギッシュな御説明に満場の大拍手。会場からの「治しと癒しの統合の方法や直感の育て方は」の質問には、永遠の生命はない、併せて行なうことも大切。哲学的直感は命のエネルギーを高めることで科学を超越して生じ、養生も食事も気功も、直感を磨き命のエネルギーを高めることが大切と、優しい雰囲気の中での力強い自身に溢れたお答えでした。
3 講演「新血液理論による統合医療の症例」大沼善誉・自然医学総合研究所所長
本日のために講師が著された「病気を治す身体のしくみ がん・リウマチ・ヘルニア・喘息・アトピー・うつ病・不妊症・認知症 あらゆる病気は自分で治せる! 自然・安全・安心 医療を超えた総合免疫療法」(東海ヘルス出版発行)を用い、症例も示しながら御説明。
北海道の江差追分の本場の出身。江差海岸で砂浜を散策しながら育つ。海岸には多くの動物の白骨が流れ着いている。白骨を折ったりして遊んだが、中学の理科の教科書で人間の血は骨で造られるとあるのは本当に不思議だった。どうして骨髄でかと理科の先生に聴いてもそれ以上のことは分らず、その後考え続け、分子矯正医学を研究。森下敬一国際自然医学会会長の腸管造血論に共感。食事は腸で消化され造血か。鳥豚牛も腸の方が有意。
研究所に代替治療を依頼された治療症例として写真も使われながら「乳がんの三箇月治療例」を説明され、さらに「慢性関節リウマチ」と「椎間板ヘルニア」治療の実例もあるとのご紹介。前に梶原代表にお会いした後、05年岐阜で代替治療の世界会議が1000人出席で開催され、梶原代表に論文を見せたらその場で直ちに読了され、これはいい、といわれた。研究所のある名古屋地区はなかなか新しいものを受け付けないが、いずれにしろ科学的実証が大切。実例を積上げていく。名古屋で大学病院に入院中の三歳の母親から相談を受け、主治医から抗がん剤を止めたら死ぬといわれた患者の対応例で「白血病はガンではない」と。先天性・網膜色素変性症の23週400gの未熟児の対応例、いまは「笑ったり、怒ったりで元気に」。「散在性脊髄炎-免疫病疾患者」の視力回復。基本的には白血球が不活性型から活性型になれば元気は回復する。何かその前に問題があるはず。白血病は過度のストレスで体液が酸化し動きが鈍くなる血液障害の病気で、ガンではない。「重度アトピー性皮膚炎」対応での「総合免疫療法」の御説明。食品汚染の原因も。血液の循環が順調であれば病気にならない。免疫力が勝つ。ガン治療では、手術、抗がん剤、放射線治療、活性化リンパ治法や樹状細胞療法が行なわれ、また我々の療法に来られる方があるが、ストレスが原因でリンパ球がリンパ管に詰まると問題が出てくる。古い血が止まっていると新しい病気がでてくる。
先生の<ガンの根本原因は血液の汚れや酸性化。血液やリンパ液の正常な循環が大切。その改善は運動療法と体の歪みを矯正することが基本で、安全な食事とストレスの解消が重要>との理論による「総合免疫療法」に基づく多くの症例と対応策への御説明に大拍手。次の書籍のご紹介もありました。
○「ガン・リウマチ・ヘルニア 自然治癒を科学する」(サイトカインと遺伝子修復)
大沼四廊著千早書房発行
○「健康と家族 ガン難病の自然治癒」自然医学総合研究所発行
そして、講演の前と休憩時間には自然医学総合研究所のスタッフによる「ゴムバンド療法」(血行を良くして、肩こり、腰痛、手足のしびれなどを初め、風邪、椎間板ヘルニアなどに効果がある)のデモンストレーションがあり、多くの会員がチャレンジしました。説明では心臓から遠いほうから巻き始め、組織の中の汚れを除去し、その後これを外すことで動脈血を末端まで勢い良く循環させるとされています。
また
自然医学総合研究所の「赤血球のさらさら度」「白血球の元気度」検診
KKビバセルの「低周波治療器」のデモンストレーションとモニター募集がありました。
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