第10回 1月 定例会 報告(メモ)
2009年2月4日 by KISK事務局
第10回健康医療市民会議定例会メモ
(21年1月20日(火)16-18時・国際医療福祉大学大学院
東京サテライトキャンパス・南青山一丁目)
1 梶原代表から市民会議の経過報告
中間報告の資料等に基づき報告。 定例会及び三者会の今後の予定と会員協力。また、市民自衛策の健康・医療・環境の「すぐれもの」評価委員会の設立の動きと東京近郊農園での松本聡日本土壌協会会長を中心の「理想農法実践研究会」の設立協議、「女性のための統合医療研究会」の活動、「認知症センター」の御殿場の高原医院の活動開始と全国での設置推進の協議、「ガン難民サポート事業」の推進、後述の梶原代表提示の「患者・市民医学」テキスト案と「健康市民塾」への発展、地域会議の普及と第一号茅野市の信濃会議への蕎麦体験を兼ねたバス旅行計画、会員充実とネットワーク会員制度の研究、参考図書推薦の仕組みと自主的企画の推進への会員協力等について、梶原代表の中間報告がありました。
2 講演「自己治癒力を高めよう」川村則行・国立精神・神経センター精神保健研究所心身医学研究部心身症研究室長
国立精神・神経センターで30年、統合医療、免疫学、病気や治療効果のメカニズム、うつやストレスと病気の関係を研究した。自然治癒の例証は判断の困難なものも多が、フランスの「ルルドの泉」での病の奇跡的自然治癒が有名で一世紀半の1万件の事例を専門家が検証し27件は確実と論証された。自然治癒力は体に元々備わっている力だが、自己の意思で、他人からの指導や示唆の助けも借りて、免疫力を高め治癒に至るので、「自己治癒力」の言葉が積極意思を高揚する意味でも有効と思う。私が治療した3人の子供のある30代の若い主婦は、幼少時から誰にも頼らない気持ちが強く、周囲には明るく頑張屋だったが、心に堅いバリアを作り元気を装い、孤独だった。末期肺ガンで6ヶ月の余命とされ、心理療法に切替え臨床心理士の助けでストレスの解除と心のバリアが解け、幸福感が出てガンの増殖が止まる。1年半後の妹の事故死で、ガンが勢いを増し死亡。死の前日「ガンは心が暗い時は悪化し、明るい時は調子が良かった。選んだ心理療法は幸せだ」と語る。精神神経免疫学から、抑うつ、ストレス、強烈なライフイベント(死別、失業等)、過去のトラウマ(戦争体験等)は免疫力を下げ、一方で、十分なサポート、喜び、笑い、快感、適度の運動は免疫力を増強すると証明される。ストレスでNK(ナショナルキラー)細胞が弱くなると発病する。初期段階の対応が大切で、免疫力が下がった後での対応は大変。脳に免疫に有効なNK活性を即す場所と抑制する場所がある。正しい知識と情報の発信が大切。ラットの実験や企業労働者9年間の追跡調査の数値と体系図を活用して、分かりやすく御説明。
治療のターゲットは「傷つきやすく自信がもてない、支えの人間関係が少ない、生きる方向や気持ちが一定しない」状態を、原因を求め、改善を図る。治療の源泉は「ラポール・信頼関係、リラックス、リソース・人間関係や情報、生甲斐、知識の繰返学習、時間の活用、選択と目標設定」とされ、目覚めるポイントは「自分の主人公は自分で本来の自分に立返る、自分で修正しコントロール、感情表現を行い素直な自分に出会う、自分の弱さや欠点をありのままに受入れ信頼できる人に肯定してもらう、心身の機能は自分の努力とは関係なく本来無償で天賦のものと気付く」で憑き物が落ちた様な安心感が生まれる。人を褒める大切さ「会場の会員が全員、隣の人を褒める」実演を実施。最後に「人生を高度に楽しむ旅路は自分も人も幸福にする」と医学博士らしく、分かりやすく素晴らしい、力の籠ったお話に、皆な自己治癒力がすごく湧いてくる感じで、拍手喝采。
○紹介・「自己治癒力を高める―人体の驚くべき潜在能力」川村則行著講談社Blue Backs
3 会員スピーチ「私の健康への投資」ファイナンシャル・アドバイザー榊原節子さん
義父が心臓外科1万例の榊原病院の経営、兄は抗加齢医学会会長で親戚は全て医者。自然治癒力が大事だが笑っていては逃げていく。西洋医学と代替医学を勉強に世界を駆け巡り、投資した。ホメオタシス維持、足裏健康法、瞑想、アユルベーダー等も勉強し、江沢民にも会い、健康法の基本を書籍にした。記憶力の維持、リラックスの生活、お年寄りのフィナンシャルプラン等を。プロの詐欺師から逃げる、おかしな金融機関のカモにならない、人生のまとめ、自分のやりたいことをやる、川嶋朗先生の言われる怪しいものの発見法、神経細胞の鍛え方、会話や参加の喜び、仕事場、カネ、介護と死の心構えが大事。
○紹介「凛としたシニア―ああいい人生だったと思えるように」榊原節子著PHP研究所
4 梶原代表から市民塾テキスト試案の御披露と協力依頼
梶原代表から「世界中を健康おたく」に、皆でテキスト作り市民塾をやる御協力を。と「患者市民医学」試案の御披露。四章の構成で「A自然医学―自然の摂理・自然治癒力」「B環境医学―人類の進化と環境の変化・ギャップの補完」「C人間個人医学―個人差・自己治癒力」「D人間集団医学―集団生活のプラスとマイナス・癒しとストレス」。「まとめ」には患者市民医学七か条の案「自分の生命力を信じる。自然に従う。自然に反するマイナスは補完。社会の変化に順応する。予防法・治療法を学ぶ。最適の予防法・治療法を選ぶ。患者・市民中心の医療に変える」が示されました。
5 横浜のアドバンズクリニックの医院長・前田華郎氏の紹介
梶原代表から加熱治療法でガンは43℃死滅の活用か、と先生の紹介。年内に講師も。
前田医師の挨拶。梶原代表のテキストの「理想の医療」は「必ず治る。早く治る。痛くない。お金かからない」の4点。これについて、「必ず」は体力があれば大丈夫、治る。「早く」は症状にもよるが、次の例では一ヶ月余だった。「痛くない」は副作用がないと申し上げておく。「安い」は患者に聞いていただくほかない。「Oリングテスト」も利用している。
次いで「鼻と胃のガン」を治療された患者の内田さんが発言され、「初診料3万円・保険はきかない。治療7回、一回1万円で7万円。合計10万円。一ヶ月半で治った」。マイクロ波をあてるので、患部は治療中、焼け火箸のように暑いが、患者がスイッチを切るボタンを押せばストップする。7回で治り3年半過ぎた。と事情を御説明。
○会場入口で「血液サラサラ度」等の健康医療機器のデモがあり、多くの会員が御参加。
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