1 総論(自分の健康は自分で守る)
A(自然治癒力) 健康の増進、病気の予防および病気の治療の基本は、人体に本来備わっている恒常性(ホメオスタシス)保持機能「自然治癒力」である。
B(全人的) 人体は「有機的に一体」である。したがって、健康も医療も、もともと全人的(ホリスティク)なものである。
C(情報システム) 人体は、「一個の情報システム」(有線系・無線系)として構築されている。それによって、人体の有機的一体性が保たれている。
D(設計図) 「人体の設計図」は、「先天的な遺伝子」によって描かれている。それに「後天的な遺伝子」ともいうべき「生活習慣」が加わって、人体は機能している。各人の設計図は千差万別、したがって、健康も医療も元来「オーダーメイド」でなければならない。
E(自己責任) 各人の設計図に人間としての共通性はもちろんあるが、画一性・一律姓だけでは、設計図に個人差の大きい各人の健康・医療には対応できない。したがって、何よりも各人が自らの心身の状況を把握して、専門家や家族のサポートを得て「自己責任」により最も適切な健康法・予防法・治療法を選択すべきである。
F(理想の医療) 患者・利用者・消費者・市民の立場で考えれば、「理想の医療」とは
1 必ず治る 2 早く治る 3 痛くない 4 お金がかからない
の4点に尽きる。
病人ともなれば治療法が西洋医学か東洋医学かは問わない。先端技術でも伝統技術でもよい。民間療法でも治ればよい。学閥、派閥、既得権益、既成観念、既存制度、縄張り争い、いずれも関係ない。「統合医療」でも「総合治療」でも至極当然のことである。
2(各論)(健康法生産工場)
「自分の健康は自分で守る」ためには、人体の仕組み(メカニズム)をよく理解し、各種の健康法・予防法・治療法を正当に評価し、最も適切な方法を選択し、実行しなければならない。
分かりやすく理解するために、人体は自然治癒力により24時間・365日休みなく健気に「健康という商品を生産している工場」に例えることができる。その「健康生産工場」の仕組みは、大きく分ければ次の5つの機能である。
各種の健康法・予防法・治療法は、この体系(システム)の中で位置付け、評価すべきである。健康を守るには、「これで一つで絶対」というものはない。総合的な戦略・作戦・戦術を駆使しなければならない。
A(好循環の保持) 工場の回転を円滑に保つ。
B(医食同源) 良い材料で良い商品をつくる。
C(抗酸化作用) 機械・設備のサビ止め
D(心身一如) 経営者の指導力・従業員の士気
E(早期発見・早期治療) 故障は早めに発見して素早く直す。
「健康生産工場機能スケルトン」
★ 機能A「好循環の保持」(工場の円滑稼働)
1 骨格・ひずみ 2 筋肉・こり 3 脂肪・肥満 4 血管・血液 5 リンパ 6 神経 7 気の巡り 8 空気・酸素 9 水・水分・乾燥 10 食物・栄養・消化 12 体温・冷え 13 生物時間・バイオリズム 14 運動 15 脳の活動
★ 機能B「医食同源」(良い原材料の供給)
1 栄養素 a 炭水化物 b 脂肪 c 蛋白質 d ビタミン e ミネラル f 植物繊維 g 酵素 h ホルモン i 水
2 作用 a 抗酸化 b 抗腫瘍 c 抗炎症 d 抗菌 e 免疫ぶ活 f 血圧降下
3「噛む」効果
4 摂取量
5 偏食
6 脳の栄養
7 栄養補助食品・サプリメント
★機能C「抗酸化作用」(活性酸素の除去)(機械・設備のサビ止め)
1 活性酸素 a スーパーオキサイドアニオン b ヒドロキシルラジカル c 一重項酸素 d 過酸化水素 e ヒドロキシペルオキシラジカル f 脂質ヒドロペルオキシド g アルコキシルラジカル h 二酸化窒素 i 次亜塩素酸 j ペルオキシルラジカル k 一酸化窒素 l オゾン
2 抗酸化物質 a ビタミンC b ビタミンB1 c ビタミンE d ベーターカロチン e フラノボイド f アミノ酸 g リノール酸 h ヒルルビン i カタラーゼ j 白金ナノコロイド
3 農薬・保存料
★ 「心身一如」(心は体の運転手)(経営者の指導力・職員の士気)
1 ストレスの解消(自然・スポーツ・趣味・旅行)
2 呼吸法・気功・気
3 瞑想法・座禅
4 イメージ法・催眠
5 五感健康法(快感・癒し・やすらぎ) a 目(絵画・カラーセラピー) b 耳(自然の音・音楽) c 鼻(アロマセラピー) d 舌(料理) e 肌(マッサージ・温泉)
6 笑い健康法
7「言葉」の暗示 「言霊」「魔法の言葉」
8 ふれあい(人と人・人とペット)
★ 「早期発見・早期治療」(工場の点検・整備)(故障は小さいうちに素早く直す)
1 異常に気づく。 a 疲れやすい b 熱がある c 頭や体の一部が痛い d めまいがする e ・・・
2 外見から診る。 a 願相 b 眼相 c 皮膚相 d 爪相 e 声相 f 口相(歯周病) g 胃相 h 腸相 i 尿相 j 便相 k・・・
3 健康診断(定期・随時)(通常診断項目・オプション)(簡易・精密)(先端技術・PET・CTetc)
4 自己学習(概略判定)(医師・病院の縦割り)
5 医師・病院の選択(情報の収集)
6 セカンドオピニオン・サードオピニオン(診断格差)
7 アナザーオピニオン(類似患者の情報)
8 使用薬剤のチェック(効果・副作用)
9 統合医療の実践(正しい知識・評価)(安全・安心・効果・価格・苦情処理)
10 生活習慣の改善(その場しのぎの対症療法「ファースト健康法」から根本療法「スロー健康法」へ)
以上
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