・メディア情報紹介例 2008、2、9 日本経済新聞
* 「医食同源」 伝統型食生活と胃がんの関係 (新宿医院院長 新居 裕久)
[コンテンツ] 胃がんによる死亡率は、男性の場合、肺がんに次いで2番目、女性の場合、トップが胃がん。なぜ日本人に胃がんが多いか。厚生労働省研究班が男女約4万人を4年間追跡調査。日本の伝統型食生活のパターンでは、胃がんのリスクが高くなることが分かった。
(食生活パターン)
1 伝統型 塩蔵魚卵、漬物、魚干物、魚介類、みそ汁、米
2 健康型 野菜、果物、海藻、じゃがいも、きのこ、大豆製品、牛乳、卵
3 欧米型 肉類、特に牛肉、豚肉、鶏肉、ベーコン、レバー、バター、チーズ、マヨネーズ、パン
伝統型の群が男女とも、胃がんのリスクが高く、健康型の群は女性だけ低く、欧米型の場合は、男女とも胃がんリスクとの関連はみられなかった。胃がんは、日本の伝統型の高食塩食が大きな影響を与えていることが分かる。
[コメント]和食は健康にいいとは簡単には言えないことが分かる。梅干しと塩昆布で茶づけもうまいが、野菜、海藻、大豆をもっと食べよう。
[ロケーション](位置付け) 「健康ナビ」各論B(医食同源)
*「人ごとでない」「突発姓難聴」「ストレス・耳の酷使に注意」
[コンテンツ] ある日突然、片方の耳が聞こえなくなる「突発性難聴」。はっきりした原因も分からず、有効な治療法も確立していない。軽くみないで、早めの治療、心身の安静、過労とストレスの排除。
[コメント] なにせ誰でも突然くるらしいので、慌てないで適切に対応しよう。ストレスが敵だ。
[ロケーション](位置付け) 「健康ナビ」各論E(早期発見・早期治療)
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・メディア情報紹介例 2008、2、8 日本経済新聞
* 「考えるだけで機械操作」 「国リハ研」 脳波を信号に変換
[コンテンツ]国立身体障害者リハビリテーションセンター研究所は、手足がマヒした患者の脳波を信号に変換し、考えるだけで照明を点灯したりテレビの音量を調節したりする基礎実験に成功した。
[コメント]先に、アメリカで猿に歩行運動をさせ、その脳波信号を日本に送り、ロボットに同じ運動をシンクロナイズさせたという報道記事があった。脳波は、目に見えない、自覚もないが、はっきりと情報発信をしていることが、よく分かる。脳が受信活動もしているだろうから、テレパシーという現象も理解できる。脳波は外部にも影響を与えられるのであれば、自分の体内部への影響力は大きいと考えられる。健康を守り、あるいは病気を治す上で、脳が生み出す「想念」を無視できない。良い「想念」か悪い「想念」か、それが体が赴く方向を左右してしまうのではないか。
[ロケーション](位置付け) 「健康ナビ」総論B(全人生)C(情報システム)各論D(心身一如) |
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・メディア情報 2008、2、3 日本経済新聞
*「医師の目」「頭痛薬飲み過ぎ 逆効果」(熊本市民病院神経内科部長 橋本洋一郎氏)
[コンテンツ] 最近は、鎮痛薬を飲み過ぎて頭痛が慢性化する薬物乱用頭痛が増えています。
1 単一成分あるいは複数成分の鎮痛剤を月に15日以上内服
2 複合薬あるいは偏頭痛治療薬を月に10日以上、3カ月を越えて内服
した場合、薬物乱用頭痛を疑います。
カフェインを含んでいる市販薬は高い効果を示しますが。カフェインの取りすぎは薬物乱用頭痛を発症しやすいといわれています。偏頭痛の患者さんはコーヒーやお茶も取りすぎないことが肝要です。
風邪はウイルス感染であり、風邪薬は症状を軽減する効果しかありません。その一方、偏頭痛治療薬として連用すれば薬物連用頭痛になるおそれがあるのです。
現在は、適切な頭痛頓挫薬(トリプタン製剤)の選択と予防薬のの併用により、偏頭痛も治療可能となっています。規則正しい生活、適度な睡眠などの生活習慣の見直しま必要です。
[コメント]未だに風邪薬で風邪が治ると思っている人が多い。風邪は結局のところ自己治癒力・免疫力で治すしかない。心身の抵抗力を温存し、強化することだ。先日、医者仲間の雑談の席で「未だに風邪の患者に抗生物質を投与している馬鹿な医者がいる」と笑い話になった。熱が出るのは自己防御作用なのに直ぐ解熱剤を処方したりする。たかが風邪と軽視しないで適切な対応をしてもらいたい。「風邪は万病の元」
[ロケーション](位置付け) 「健康ナビ」各論E(早期発見・早期治療) |
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・メディア情報紹介例 2008、2、3 日本経済新聞
*「健康情報 読み解く」「ベータカロテンの意外な結果」「喫煙者の肺がん増加」(東北大学公共政策大学院教授 坪野吉孝)
[コンテンツ]世界がん研究基金は2007年、長くベータカロテンのサプリメントを摂取した喫煙者の肺がんリスク上昇を「確実」と判定した。「研究段階」を越えた「実践段階」と判断したわけだ。
質の高い臨床試験12件の結果をまとめて総合評価した07年の論文では、ベータカロテンのサプリメントによって、喫煙者に限らず総死亡率が7%高くなった。健康改善を期待して飲んだサプリメントによって「寿命が短くなる」という結果だ。
もちろん、にんじんやかぼちゃなどの緑黄色野菜を積極的に食べることが、健康によいということには変わりない。しかし、ベータカロテンという特定の成分だけを抽出したサプリメントを大量に長年飲み続けると、逆効果になる危険性がある。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」という教訓の真実味を実感する話といえよう。
[コメント]教訓の一つは、特定の成分だけ摂取することが問題ということ。漢方とは違い西洋医学系の薬剤の特性である。精製すれば必ず副作用が出る。白砂糖、食塩しかり。西洋医学による医薬品すべて、この特性に配慮しながる使用すべきである。
教訓の二つ目は、同じものを大量に長期にわたり摂取することに問題ありということ。どのような有効成分でも多少を問わずマイナスがある。その蓄積を避けなければならない。薬と毒は紙一重の差。体が持つ「毒の排出機能」の限度を越えてはならない。医師の指示に従うことはいいが、たまに薬を飲むのを忘れたからといって慌てることはない。時には休むのもいいかも知れない。
[ロケーション](位置付け)「健康ナビ」各論B(医食同源)
「かぜや花粉症の症状やわらぐ」「鼻うがい」口呼吸を回避 「ほこりや細菌 洗い流す」
[コンテンツ] かぜや花粉症で鼻がつまると、ついつい口で呼吸をしてしまう。しかし、口呼吸に頼ると、体の細菌への抵抗力が弱くなり、症状を悪化させることにもなりかねない。「鼻うがい」をすると、鼻から吸って吐くという呼吸の基本動作を取り戻すことになる。
使うのは、ぬるま湯、体内と同じぐらい塩分濃度。一方の鼻の穴を人差し指でふさぎ、もう片方の穴から吸い込む。入れた水を口から出さず、鼻から出すだけでも十分効果がある。
「ひとくちガイド」(本)西原克成「アレルギー体質は口呼吸が原因だった」青春出版社 (ホームページ)goo花粉症特集サイト http://health.goo.ne.jp/kafun
[コメント]ある難病の元は口呼吸だという説があるくらい口呼吸には弊害が多いらしい。かぜや花粉症だけの問題ではない。よく新幹線の中で、ぽかーんと口をあけて寝ている人(私もその一人)がいる。列車内の空気清浄機の役割を果してはいるが、吸い込む雑菌の種類と数はどうなのか。どこかで調べてほしい。吸い込むのが駄目で吐くのはよい。長くゆっくり口から息を吐くと気持ちが安定し、心が休まる。映画「王様と私」の中で「怖い時は口笛を吹くといいわよ」と主役の女家庭教師が王子に教えていた場面を思い出す。禅や気功では呼吸法を重視する。
[ロケーション](位置付け)各論A(好循環の保持)B(医食同源)
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・メディア情報紹介例 2008、1、31 日本経済新聞
* 「団体保険 有利?不利? 企業や組合で加入 保険料は割安保障額、年ごと見直し」
[コメント]個人定期保険との比較表も掲載されていて参考になる記事である。一般に契約内容を細かく調べて選択している人は少ないのが現状ではなかろうか。「健康医療市民会議」では、各種の保険制度につき専門家の評価を聞く機会を設けたい。
[ロケーション](位置付け)「健康ナビ」各論E(早期発見・早期治療)
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・メディア情報紹介例 2008、1、27 日本経済新聞
* 「健康情報 読み解く」 新成分うたう食品 大半は「研究段階」(東北大学公共政策大学院教授 坪野吉孝)
[コンテンツ] 食品会社が新商品を開発する際、消費者の注目を集めるために、目新しい栄養成分を利用する傾向が強い。しかし、新しい成分の効用につうては、マウスなど実験動物を使ったデータや、人でも小規模で短期間にとどまるデータなど、まだ「研究段階」の情報しかない場合が大半だ。
こうした商品が、消費者の健康改善につながるとは限らない。むしろ複数の大規模なヒト研究で確認されたような「実践段階」の情報を、もっと積極的に活用すべきではないか。
二つの国際機関の報告書を紹介。
1 世界保健機構(WHO)2003年報告書)は、
魚と、エイコサペンタエン(EPA)やドコサヘキサエン(DHA)と呼ぶ魚油による心臓病と脳卒中の予防などを「確実」と判定している。
2 世界がん研究基金(2007年報告書)では、
カロテン類の一種リコピンを含む食物(トマトなど)による前立腺がん予防などが、「おそらく確実」という判定。
二つの報告書は情報の宝庫。その普及が必要。坪野教授のブログに掲載。http://blog.livedoor.jp/ytsubono/
[コメント]私自身、5年ほど前、前立腺がんを患い、最先端技術の重粒子線治療(千葉市稲毛・放射線医学総合研究所・付属病院)を受け、当時45であったPSA値(要注意4以上)が現在は0、02程度である。天皇陛下が同じがんで公表されたため私も検査の結果、発見できたので、いわば陛下は命の恩人である。このがんは骨に転移すると厄介で、親しくしていただいた三波春夫さんが、それで亡くなられた。手遅れが危険。そのため三波さんの娘さんの八島美夕紀さんがPSA検査の普及活動をされている。三波さんも私もトマトをもっと沢山食べていればよかったかも。ちなみに、トマトをよく食べるイタリアの男性には前立腺のがんが少ないそうだ。
私は、自慢ではないが糖尿病で高血圧症。タバコも意志が弱くてまだ止められない。最も警戒すべきは脳や心臓の血管系疾患。
西洋医学はもっぱら発症後の治療。予防は自己責任。これからはWHO推奨の魚油をもっと摂取しよう。その前にタバコを止めろーが筋ではあるが!
[ロケーション](位置付け) 「健康ナビ」各論B(医食同源)
(TAKU)
* 「頭痛 毎日軽い体操 首回りほぐす」毎日痛む「緊張型」
[コンテンツ]日ごろから姿勢正しく。 休日にひどい片頭痛。 ストレスをためない。
(ひとくちガイド)
<本> 頭痛の基本的な知識から治療の最新情報までわかりやすく解説 「これで治す最先端の頭痛治療」日本頭痛学会編、保健同人社
<ホームページ> 頭痛大学 http://homepage2.nifty.com/uoh/index.html
[コメント]<風邪は万病の元>というが<頭痛は万病の兆し>ともいえよう。軽く見てはいけない。頭痛はストレスが原因の場合が多い。<ストレスが万病の元>でもある。現代社会はストレス社会。いわゆるストレスは脳で感じる。同じ刺激でも心の有り様で快・不快の受け止め方が違う。「快脳学」の開発と実践が必要。生きる上でストレスは避けられない、どうストレスを飼い馴らすか、それが問題だ。
[ロケーション](位置付け) 「健康ナビ」各論E(早期発見・早期治療)
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・メディア情報紹介例 2008、1、26 日本経済新聞
* 「医食同源」「食品組み合わせ高血圧予防」(新宿医院院長 新居裕久)
[コンテンツ]主食偏重の食習慣を持つ日本人にとっては、減塩は大変困難なことだ。国は一日10グラム未満の目標値を掲げているが、現在日本人は一人一日12グラム前後の食塩をとっている。ところで、近年たんに食塩摂取量を落とす方法よりも、血圧上昇を抑える食品を組み合わせた方がより効果的であることが米国の研究で分かった。
これをDASH(高血圧予防のための食事)と呼んでいる。その方法は、今まで高血圧予防ではあまり注目されていなかった食品を組み合わせること、すなわち低脂肪製品(飽和脂肪酸とコレステロールが少なくカルシウムが多い)、他にカリウム、カルシウム、マグネシウム、食物繊維を多くとる。
これらは、野菜、果物、海藻、きのこ、いも、豆、種実、雑穀類などに多く含まれる。この種の食事をとると、多少食塩の摂取量が増えても血圧が低下したという。、、、、、
現在日本人がとっている食事とDASH食を比べてみると、脂肪摂取が全体的に少なく、炭水化物の多い点は似ているが、コレステロールと食塩の量が多く、一方カリウム、マグネシウム、食物繊維の量が一般に少ないという。
[コメント]私自身、高血圧症で塩分には注意するようにしてきたが、外食もあり一日食塩何グラムなんて計量できるものではない。このように血圧低下食品を食べればよい、とは現実的なアドバイスでありがたい。
[ロケーション](位置付け)「健康ナビ」各論B(医食同源)
* 「血管年齢 把握し病気を予防 高いと心筋梗塞などのリスク」「生活改善への指標に」
[コンテンツ]「血管年齢とは、ひとことでいえば血管の硬さを示す数字」というのは、血管年齢の提唱者として知られる東京医科大学八王子医療センター循環器内科の高沢謙二教授だ。
人の血管は、年齢とともにその内壁にコレステロールなどがたまって硬く厚くなる。これがいわゆる動脈硬化で、年をとれば、誰にでもおこる。ただ、高カロリー、高脂肪の欧米型の食事を続けていたり、運動不足だったりする人では、血液中の血糖値や脂肪の量が増え、若いうちから急速に動脈硬化が進む。
放置すると、血管内部が狭くなり、狭心症、心筋梗塞、脳卒中など命にかかわる病気を発症することになる。
測定法はいくつかあるが、簡便な方法のひとつが「加速度脈波検査」。測定した血管年齢が実年齢より10歳以上高い場合は要注意。
「かっては、動脈硬化は回復することがないと考えられてきたが、最近では何歳になっても改善する余地があることが分かってきた」(高沢教授)。
血管年齢が高かった人は、まず精密検査で動脈硬化の原因を探る。病気が見つかった人では高脂血症や高血圧の治療薬が有効な場合もあるが、軽度の人なら生活習慣の改善で血管年齢を若返らせることができるという。基本は次の5カ条
「血管を若返らせる5カ条」
1(食事) 腹八分目を心がけよう。まず野菜から手をつける「野菜優先」の食事なら無理なくカロリーを減らすことができる。
2(運動) 定期的に運動する習慣を。何もスポーツをしていない人なら週2回、20分のウオーキングがお勧め。
3(休息) 十分な睡眠を。眠っている間は血管が広がるので、血管のストレスを解消。風呂などで温めるのも血管の健康にいい。
4(禁煙) 喫煙は全身の血管を縮め、血管の老化を早めるほか、動脈硬化性疾患のリスクを高める。
5(ストレス回避) 精神的緊張が続くと血管を縮めて硬くする。上手なリラックス法を身につけよう。
[コメント]「最近では、血管年齢を日常的な健康管理に利用する動きも出てきた」ことは結構なことではあるが、「今更」という気もする。岐阜県知事在任中、脳疾患も心臓疾患も血管と血液の病気だからと、県立病院で血管年齢と血液流動性、血液中の免疫細胞量の測定を有料オプションで実施していた。10年ほど前からである。50歳以上の健康診断では必須項目にすべき重要項目である。
また血管老化の予防も治療も、前記の5カ条が基本とはなるが、EPAやDHAを含む魚油の摂取はWHO報告で脳疾患・心臓疾患の予防に「確実に」有効だ(日経「医食同源・高沢教授)。民間療法ではタマネギの赤い皮を煎じて飲むといいとされている。「にんにく」も血管を柔らかくする成分があるという。「健康医療市民会議」は、こうしたことも勉強していきたい。
[ロケーション](位置付け)「健康ナビ」各論A(好循環の保持)B(医食同源)C(抗酸化作用)
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・メディア情報紹介例 2008、1、20 日本経済新聞
*「万能細胞の先行く幹細胞 患部再生し治療 臨床研究が進む」「幹細胞で脳や骨、心臓など治療」
[コンテンツ] 神経や筋肉、臓器などさまざまな組織や細胞に成長する新型万能細胞が注目を集めているが、治療への応用が期待される特殊な細胞はこれだけではない。その中でも実用化が近そうなのが「体性幹細胞」。万能細胞ほど万能ではなく、限られた組織や細胞にしか成長しないが、先行して臨床現場での研究が進んでいる。
1 体性幹細胞 骨髄や脂肪、血液などに微量含まれている未成熟の細胞。成長すると血液細胞になる造血幹細胞、骨や脂肪などになる間葉系幹細胞、脳の神経になる神経幹細胞などがある。すでに造血幹細胞が白血病治療に使われており、効果や安全性が認められている。
2 ES細胞 受精卵の一部から作る。体のあらゆる細胞になる機能がある。研究利用進むが、倫理面の課題が残る。
3 iPS細胞 皮膚などの細胞に遺伝子を入れて作る。ES細胞と同様に体のあらゆる細胞になると期待されている。ただし実用化するまでには5ー10年かかるともいわれる。それより先に、体性幹細胞を使った治療が本格的に花咲くかもしれない。
[コメント]ある種の漢方薬は、体性幹細胞を増やす効果がある。体の再生機能を強化すると思われる。古来、奇跡的に難病が治癒された事例は数多くある。何かの作用で突然、体の修復・再生機能が強く働いたのであろう。幹細胞治療は自動車の部品を取り替えるような話だが、人間本来の自律的な再生機能を活用する研究も進めてほしい。
[ロケーション](位置付け) 「健康ナビ」各論E(早期発見・早期治療)
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・メディア情報紹介例 2008、1、20 日本経済新聞
* 「診療報酬引き上げへ」 医師の収入源に 待遇改善めざす
「ここがポイント」東京医科歯科大学教授(医療経済学)川渕孝一氏
[コンテンツ]診療報酬は医療サービスの価格表という側面と政府による政策誘導の側面があります。産科や小児科、救急医療の分野では医師不足を原因とした医療崩壊が起きています。医療報酬の増額で医師の不足する医療分野の報酬を増やし、医療崩壊を食い止めようとする考え方自体はよいでしょう。
ただ今回のわずかな増額では問題を解決できません。、、、、勤務医の給料にすべて反映されるか
給料を上げても訴訟リスクの高い産科医になるか
医師は、医師の不足する地方でなく医療の勉強できる都会を選ぶ
診療報酬による政策誘導には限界
とはいえ医師不足解消には政府の役割はやはり重要。
たとえば、地方の医学部卒業後一定期間、地元医療機関で働く義務づけなどルールづくり。
また何を保険適用とするのか、保険の範囲を明確に線引きする必要もある。
[コメント」個人的な体験では、歯科治療に通っている新宿のクリニックでは、診療単価が低いため多くの患者を分刻みで治療している。苛酷な労働環境にある。川渕教授が著書「日本の医療が危ない」(講談社BLUEBACKS)で指摘されているように「回数で稼ぐ」しか生き残る道がない状況である。根本的に医療保険システムを改革しなければならない段階に来ているのではないか。
[ロケーション](位置付け) 「健康ナビ」各論(早期発見・早期治療)
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・メディア情報紹介例 2008、1、16 日本経済新聞
*「ネットで健康増進指導 富士通、他社の健保組合向け 診断記録など情報一元管理」
[コンテンツ] 4月に始まる保健指導の義務化に合わせてサービスを始め、10月までに22万人の利用者を目指す。これまで富士通グループの従業員に試験的にサービスを提供していたが、社外も対象に加える。価格は健保組合の規模によって違うが、一人あたり月額100〜300円。
[コメント」この種のサービスは、すでに各所で実施されており、これから激増するであろう。競争が激しくなる中で、いかに特色を出し差別化するか、「健康医療市民会議」でも、その行方を見守り、適正な評価をしていきたい。
[ロケーション](位置付け)「健康ナビ」総論E(自己責任)各論E(早期発見・早期治療)
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・メディア情報紹介例 2007年10、19 日本経済新聞
* 「前立腺がん チップで診断」 悪性度、10段階で客観評価 富士バイオと北里大学 2年後実用化へ
[コンテンツ] 前立腺がんは様々な治療法があり、新技術を使えば、患者の悪性度に応じて最適な治療法を選択するきめ細かい治療が可能になりそうだ。
[コメント]私自身の前立腺がんは、最先端技術の重粒子線治療(千葉市稲毛・放射線医学総合研究所・付属病院)で完治したが、アメリカでは放射線を発する小さなチップを数十個患部に埋め込む「小線源療法」が普及している。手術で除去するケースは少ないという。日本は外科手術一辺倒でワンパターン。最近、アメリカからトモセラピー、ドイツからノヴァリスという先端的放射線治療技術が導入され成果を挙げているが、周知されていない。この検査チップの開発・普及で幅広く最適な治療法が選択できる機会を保障してもらいたい。医師や病院も勉強してもらいたいし、患者自身も自己責任で広く情報の収集に努めるべきだ。
[ロケーション](位置付け) 「健康ナビ」各論E(早期発見・早期治療)
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